吃音で諦めた夢を「注文に時間がかかるカフェ」批判乗り越え3年で全国約50か所で開催「私みたいに悔しい思いをしないで」
今年は九州の学生たちが地元で開催したいという声が多く、5月は長崎と鹿児島で開催しましたし、7月には熊本で開催します。なので直近の目標としては、今まで行ったことない都道府県など、いろんな場所で開催したいというのがあります。 また、接客の分野をカフェ以外に広げることも始めています。カフェに参加したスタッフから、「ファッションに興味あるからアパレルの接客をやりたい」という意見があり、それを高島屋の方に相談したらぜひやりましょう、と言ってくださって。4月に高島屋大阪店で「接客に時間がかかるアパレルショップ」を開きました。カフェ接客以外でも挑戦したい人がいれば、いろいろとやってみたいと思っています。
PROFILE 奥村安莉沙さん おくむら・ありさ。「注文に時間がかかるカフェ」発起人。幼少期から吃音に悩み、友人関係や就職活動に苦戦する。2016年オーストラリアに語学留学し、吃音治療を進める一方で念願だったカフェでの接客業を経験。2019年に帰国後、会社員のかたわら吃音啓発活動を開始。2021年に吃音のある若者たちが接客に挑戦できる1日限定カフェ「注文に時間がかかるカフェ」を実施。現在は吃音理解を深める活動に専念し、全国各地を飛び回る。 取材・文/富田夏子 画像提供/奥村安莉沙
富田夏子