47㎡、2人暮らし。好きなものだけが並ぶ部屋で暮らす、ひでまるさんの「ダウンサイジングストーリー」
服はこのバーに収まる1軍のみ
右半分がひでまるさん、左半分がパートナー・ぶたじるさん(愛称)の服。「その服を着て、好きな人と会いたいか」「着心地がいいか」を基準に厳選。このバーに収まる1軍のみ、20着程度に減らした。
▶60足あったというソックスは12足に かつては大きな箱に〝放り込み収納〞し、60足あったというソックス。今は引き出しに仕切りを設け、収まる12足のみを所有。
▶食器はシンク下の引き出しのみに収納 増えがちな食器は「1つ増えたら1つ手放す」のがルール。さまざまな料理に使えるもの、食洗機で洗えるものを中心に、このシンク下の引き出しのみに収納。
整理が進むにつれ、ひでまるさんの心に大きな変化が!
「片付けは、物理的な整理だけでなく、過去の自分と向き合う作業でした。ものに囲まれるのが安心と思っていたけど、実際はものに支配されていたんですね。不用なものを手放すたびに余白が生まれ、心から好きなものを置けるようになる。少しずつ本来の自分に戻るような不思議な感覚でした」 整理が進むにつれ、ひでまるさんの心に大きな変化が訪れます。 「以前は、やるべきことの優先順位がつけられず、仕事もプライベートも常にモヤモヤ。ところが片付けが進むと考えや気持ちまで整理され、人生で一番大切なのはパートナーと2人で幸せに暮らすことで、それは自分にとって隠すことではない、と気づけたんです」 片付けにめどがついたある日、それまで家族や友人にオープンにしていなかった自分のセクシャリティをカミングアウト。本人にとっては一大事でしたが、周囲は軽やかに受け入れてくれ、心がラクになったそう。整理収納アドバイザー1級の資格を取得して会社を辞めて、SNSでの発信やルームスタイリストとしての活動を開始し、それが大好評。ほんの3年で、人生を大きく好転できたのです。 「以前は行き当たりばったりで、今日という日を全力で生きられていなかったなと。けれど今は、将来の目標や人生設計を考えられるようにもなりました。大げさに思われるかもしれませんが、片付けや整理には本当に人生を変える力があると実感しています」──ひでまるさん