新年へ御神矢作り 「十二支で唯一脱皮、一皮むける一年に」 佐賀
鹿島市の祐徳稲荷神社で正月用の「御神矢(ごしんや)」作りがピークを迎えている。巫女(みこ)らが来年の巳(み)年にちなんだヘビが描かれた絵馬や鈴、松竹梅の飾りを朱色の矢に取り付けていた。 御神矢は1年の邪気を払い、福を招くといわれる縁起物。巫女ら約30人が、年末までに約3万本を作る。長さによって2種類あり、長さ60センチが2500円、75センチが3000円。このほか、熊手を2万5000本、お守りを60万個用意する。 初めて御神矢を作った巫女の今村陽真璃さん(19)は「飾りのバランスを整えるのが難しかった。厄を払って新年を気持ちよく迎えられるようにとの気持ちを込めて作った」と話した。 鍋島朝寿宮司は「ヘビは昔から神様の遣いといわれている。十二支で唯一脱皮するので、それぞれに一皮むける一年になれば」と話した。同神社では正月三が日の初詣客は80万人を見込んでいる。【斎藤毅】