小倉智昭「がん治療の副作用にもだえ、三途の川を渡りかけたら父がいた」古市憲寿だから聞けた闘病中の本音とは
◆小倉さんの生命力はすごい ──実際にその体験をした時は、かなり危ない状態だったんですよね。 先生も“正直言ってダメかもしれない”と思って、かみさんにもそう伝えたらしいんですね。それでも病院をあげてバックアップしてくださったそうです。 もとはといえば膀胱がんだから泌尿器科なんですが、肺に転移したからそちらの専門の先生や、また腎臓の先生、糖尿病の関係もあるのでそちらの先生、さらには全身に湿疹ができたから皮膚の先生という感じで、みんなで集まって話し合ってくださったと聞きました。 あとで先生が、「小倉さんは本当に強い。すごいよ、小倉さんの生命力」って言ってくださいました。 最近になってかみさんが教えてくれたのは、実は先生には「回復しても80%までというつもりでいてください」と言われていたんですって。全快は難しい、と。 ※本稿は、『本音』(新潮社)の一部を再編集したものです
小倉智昭,古市憲寿