うな重1600円『鰻の成瀬』の社長は成瀬...ではなく飲食経験なしの山本さん!?"安くておいしい"ウラにコンサル目線の経営戦略「何屋さんでもよかったが、うなぎなら...」
そして店舗形態にも秘密が。「居抜き」で店舗を借りることでコストダウンを実現しているというのです。なので店舗ごとに内装はバラバラ。それも鰻の成瀬の特徴なんだとか。 午後5時、開店時間になるとお店の前には大勢の人が。お客さんの反応は… 「安くて、肉厚で、脂ものっていて、めっちゃうまかったです」 「おいしかったです。こんな安いのに、こんなにおいしいとは思わなかったです」 「おいしい。(Qうなぎは好き?)うん、好き」
「何屋さんでもよかった」と話す社長が成し遂げたかったこととは?
鰻の成瀬は2022年9月、横浜に1店舗目を出店して以降、今年7月24日時点でなんと230店舗に。まさに“うなぎのぼり”の急拡大!そして今年6月には海外(香港)へも出店。 社長を務めているのは山本昌弘さん。なんと、飲食経験はなくコンサルタントの経験がいまの店舗経営に存分に生かされているんだとか。鰻の成瀬の“儲けのカラクリ”を知るべく、山本社長に話を聞きました。 (フランチャイズビジネスインキュベーション 山本昌弘社長)「(Q出店スピードが異様に速いと思うが?)異常ですね。せきたてられているわけではないんですけれども、非常にオペレーションが軽い飲食店になっていますので、研修なんかもすごく楽なんですよ。何屋さんでも良かったんですけど、やっぱり勝率が高くないといけないので、うなぎ業界であれば、その勝率が高いというのは実現できるんじゃないかなと」 そもそも鰻がやりたかったのではなく、フランチャイズの加盟店が儲かるビジネスモデルをつくりたかったという山本社長。フランチャイズはどうしても本部側が少し上の立場で加盟店が儲からないというケースを見てきたため、加盟店も儲かる仕組み作りたいと考えた結果、鰻にたどり着いたということです。 では、なぜ鰻なのか。まず、フランチャイズ加盟店にとっては一等地でなくても展開できることが大事です。一等地に比べて二等地のほうが最初の投資が安く済むうえ、すぐに借りられるということです。ただ、一等地ではないとすると駅前などではないため、客が来る頻度を考えると少ない人数でも稼げるように単価を高くする必要があります。2000円でも安いと思って人が来てくれる食材ということで、鰻に行き着いたそうです。