京都府京丹後市は全国でもトップレベルの健康長寿!その理由は「食卓」にあった
酪酸菌を増やすには?
ここで重要なポイント。酪酸は口から摂取する成分ではなく、主に人の大腸の中に生息している腸内細菌が作り出す成分だということは、忘れないで。酪酸菌は水溶性食物繊維をエサにして酪酸を作り出す菌なので、水溶性食物繊維を多く含む食材を積極的に摂るようにしよう。 例えば、海藻類(ひじき、寒天、のり、わかめ、昆布、もずく、めかぶ)、穀類(大麦、オートミール、ライ麦、もち麦)、きのこ類(なめこ、しいたけ)など。なるべく多くの種類の水溶性食物繊維を、3食の中でバランスよく摂るのもポイント。毎日摂取しないと、腸内細菌のエサが不足してしまうので。 加えて京丹後の人々の食卓で共通しているのが、上記のような水溶性食物繊維が多く含まれた食材を使った料理を“適度に”食べている、ということ。「腹八分目に医者いらず」ということわざがあるけれど、京丹後の人々の食卓はまさにそれ。世界で一番長生きな男としてギネスに認定された木村次郎右衛門さんは、毎日”腹六分目”だったんだとか。 また、運動量の多い人の方が酪酸菌の量が多い傾向があるということも示唆されているので、適度な運動も続けよう。 結局のところ、特別なことは何もしなくてOK。日本人に馴染みのある食材を適度にバランスよく摂り、運動を続けていれば、人生100年時代をもっと楽しめるかも。