落ちないリンゴで受験生激励 台風免れた強運にちなみ 秋田・湯沢
秋田県湯沢市のJAこまち果樹部会駒形支部は9日、地元特産の「落ちないりんご」で、受験勉強に励む駒形地区の中学3年生を激励した。 【写真まとめ】受験生に贈られた「落ちないりんご」 「落ちないりんご」での験担ぎのきっかけは1991年9月の「りんご台風」。最大風速50メートル以上の猛烈な風が吹き、青森県をはじめとする東北地方で収穫前のリンゴが落下したり、枝が折れたりするなど壊滅的な被害が出た。しかし、駒形地区では「奇跡的に被害は最小限にとどまり、『落ちないりんご』を収穫することができた」(同部会)という。 92年に赤いリンゴに鳥居と合格祈願の文字を浮かび上がらせる栽培技術を確立し、93年から地元の三又神社と協力して、地元中学生の合格祈願を続けている。 この日は地元の中学3年生12人に「落ちないりんご」の他、合格祈願のお札や絵馬もプレゼント。湯沢市立稲川中3年の阿部良太さん(15)は「本番当日に全力を出せるよう、勉強はもちろん体調管理にも気をつけたい」と気を引き締めていた。【高橋宗男】