磐城桜が丘高「教育コース」の2年生 小・中・支援学校の教壇に立ち授業実践 福島県いわき市
福島県いわき市の磐城桜が丘高「教育コース」の2年生は26日、市内の平一中で交流学習に取り組み、学校教育の現場に触れた。交流学習は市教委と連携して昨年度から取り組んでいる。昨年度は小学校2校で実施したが、今年度は市教委との連携を強化して小、中、特別支援学校の計5校に拡大し、高校生が授業支援で実際に教壇に立つなど内容を充実させている。 26日は教育コースの2年生22人が参加し、平一中の1~3年生の全14クラスに分かれて授業支援に取り組んだ。理科のクラスでは実験を補助したほか、国語科のクラスでは高校での授業内容などについて説明した。引き続き、高校生は平一中の1年生を対象に進路についての懇談にも臨んだ。 教育コースは県教委が高校普通科の特色化を目指して取り入れた「コース制」の一つで、県内の教育人材の確保・育成につなげるのが狙い。磐城桜が丘高は昨年度から設けられ、現在は1、2年生合わせて約100人が学んでいる。今年度の交流学習は中学校の授業に参加することで実践的な経験を積み、教育現場の現状や教員の仕事の魅力に触れてもらう内容とした。
交流学習の模様を視察した磐城桜が丘高の渡辺学校長は「高校生が実際に教壇に立って中学生に向かって話すなど、より踏み込んだ内容になっている。教員の仕事を具体的にイメージできるのではないか」と効果に期待した。 (いわき版)