「痰が絡み咳をして気失った」車が病院に突っ込み女性2人死亡「無罪主張」する男 事故前に1、2度気失うも運転やめず「たまたまなんかな」遺族は「気を失っていても2人を殺した。私にとっては殺人事件」
事故原因は「痰が絡んで、咳をして気を失ったこと」アクセル踏み間違えの可能性は「ない」と断言
さらに、呉被告は事故当時の状況について、胃腸薬などの薬をもらいに行った病院の帰りで、体調は問題なかったと話した。しかし、交差点で右に曲がり始めてから、事故をおこしてぶつかった音を聞くまでの間、意識を失っていたため記憶がないという。 被告「(右折しようとして)右車線に入ってから。痰が絡んで気持ち悪いし、息苦しいから痰を出そうとして。なかなか出なくて、だんだんだんだん気を失った」 検察官「厳密にどこまで覚えているんですか?」 被告「覚えているのは(事故を起こした)交差点を右に曲がるくらいですかね、そこらへんまでは。どこまでかははっきりは覚えていない」 検察官「意識がなくなったことは覚えているんですか?」 被告「はい、ポーっと来たからね」「咳をして、あまりに息がしにくくなって、酸欠状態になって、ポーっと。要するに、酸欠状態にみたいになったんです」 弁護人「意識が戻ったのはいつですか?」 被告「ぶつかってから、誰かが横におって、起こしてもらった。『トントン』ってドア叩かれて、『エンジン切れ』と」 記憶があいまいなためか、呉被告がはっきりした答えを述べずにいると、検察官から問いただされる場面もあった。 検察官「信号の右折の矢印を見た記憶はありますか?」 被告「見た記憶はないけど…(右折をする)前の車が流れていたからね、右折のランプがついたかなと」 検察官「ランプは見ていない?」 被告「はい」 検察官「右折する車が出たから、自分もいけるやろと?」 被告「はい」 検察官「咳をし始めたとき、車を停めようとは思わなかったんですか?」 被告「にっちもさっちもいかない、横も車だし、前も車だし」 事故当時の状況について質問が相次ぐ中、弁護人から、事故の原因をどう考えているか問われると… 被告「痰が絡んで、咳をして気を失ったことが原因だと思います」 弁護人「アクセルの踏み間違えとかの可能性はないんですか?」 被告「それはないと思います」「(事故現場付近の交差点は道が混んでいて)車がちょっとずつ進むところだから、足を(アクセルに)置いているくらいだから」「アクセルをそんなに強く踏むこともないし、ブレーキをそんなに強く踏むこともない」