大谷翔平の「エンゼルスが好きだがそれ以上に勝ちたい」「(契約延長交渉は)現時点ではない」の衝撃発言が全米に波紋
5月にアルバート・プホルスが放出され、トラウト、アンソニー・レンドン、ジャスティン・アプトンという3人の主力が負傷者リストでシーズンを終え、デビッド・フレッチャーの打順は9番に落ちたという今季のチーム状況を説明した上で「大谷の肩に重責がのしかかったが、この日曜日と夏の間すべてにおいて彼は気品と力強さを持って(その責務を)やり遂げた」と大谷の孤軍奮闘ぶりを記した。 また2年後のオフにFAとなる大谷がまだ契約延長交渉を受けていないことを明かしたことについても触れ、「トラウトは長期契約を結ぶことで2度、FA権を行使せずにチームに残留した。トラウトはFAの2年前に契約した。大谷は、2023年オフまでFAとならないが、この冬、同じように前もって彼と契約(延長)を試みるかもしれない」と推測。 そして「大谷はフェルナンド・タティスJr.(パドレス)より本塁打を打ち、マックス・フリード(ブレーブス)よりも三振を奪い、クレイトン・カーショー(ドジャース)よりも良い防御率を残している。大谷は、本塁打、三塁打、四球、盗塁数でリーグのトップ10に入っている。エンゼルスが、契約延長の価値を把握するためには、この前例のないシーズンの姿(二刀流)が続くのか、あるいはさらに良くなるのか、今シーズンほどではなくなるかもしれない部分は何かを判断することが求められる」との見解を伝えた。 早期の契約延長を決断するには、二刀流の今後の継続の見込みが重要な判断基準になるのではないかという意見だ。同紙によるとマドン監督は、「(彼の)努力は決して終わることはない。来年は、どのようになるのかについて考えをまとめるのは本当に難しい。健康であれば(今シーズンと)とても似たようなものになるだろう」との考えを口にしたという。 ただ重要なのは大谷自身の意思。同紙は、大谷の「チームが何も変わらなければプレーオフの争いに参加するのはかなり難しいと思う」という声を取り上げ、エンゼルスの本拠地最終戦のスタンドの半分は空席で、大谷を応援するサインボードと、「MVP」のコールだけが響いていたことを付け加えた。 スポーツ専門メディアのESPNも、「大谷が輝かしい投球をしながらもまた敗戦。エンゼルスでの将来について『勝ちたい』」との見出しを取り、大谷発言に注目。「大谷は、ア・リーグMVP受賞を確実なものにしたかもしれないが、チームは82度目の敗戦を喫し6年連続の負け越しとなった」と伝えた。