青森県立高全日制 過去最低の0.91倍 進路志望2次調査
青森県教育委員会は9日、3月に県内中学校を卒業する生徒らを対象とした進路志望状況第2次調査(昨年12月12日時点)の結果を公表した。県立高全日制の志望倍率は、調査を始めた1976年3月卒業者分以降、過去最低となる0.91倍(前年同期比0.03ポイント減)だった。2次調査段階で1倍を割るのは5年連続。一方、県内私立高全日制は0.50倍(同0.05ポイント減)だった。県教委は、中学卒業予定者数が過去最少であることが大きく響いたとみている。 県立高全日制で志望倍率が1倍を割ったのは35校56学科。倍率は低い順に野辺地普通科0.23倍、浪岡普通科0.27倍、八戸水産水産食品科0.29倍。 高い順では弘前実業家庭科学科1.63倍、八戸工業土木科1.54倍、青森南普通科が1.51倍だった。 1次調査(昨年11月5日時点)と比べて倍率の変動が大きかったのは三本木農業恵拓食品科学科0.46ポイント減、八戸工業機械科0.45ポイント減、青森南普通科0.37ポイント減など。 1次調査で1倍を割っていたが2次調査で1倍以上に転じたのは青森工業機械科など4校4学科。1次で1倍以上だったが2次で1倍を割ったのは青森中央総合学科など4校4学科。 地区別の志望倍率は東青0.97倍、西北0.77倍、中南1.05倍、上北0.78倍、下北0.73倍、三八0.97倍だった。 中学卒業予定者は過去最少の9278人。私立高全日制を第1志望としたのは1803人。県内定時制志望は231人、通信制志望は県内外合わせて236人。就職志望は26人で、うち県内が15人だった。 特別支援学校中学部卒業予定者は134人で、133人が進学を志望している。 県立高の入学願書受け付けは2月12~18日。入学試験は3月6日。病気、事故などやむを得ない事情で受験できなかった生徒を対象とする追試験は12日。合格発表はいずれも14日。再募集試験は18日に実施する。