兵庫知事「選挙が終わればノーサイド」 県議会各会派に協力要請 関係修復が課題
兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事は20日、県議会議長や各会派幹部らと面会し、「対立候補を応援しても、選挙が終わればノーサイドで県政を前に進めたい」と述べ、協力を求めた。斎藤氏は終了後、報道陣の取材に応じ「議会とのコミュニケーションを図りながら、対立や分断よりもみんなで前に進めていきたい」と述べた。県議会は9月、全会一致で斎藤氏への不信任決議を可決しており関係修復が課題となる。 【写真】「不信任、当選だけではひっくり返せない」橋下徹氏、斎藤知事の「権力行使、批判続ける」 県議会は今年6月、自身のパワハラ疑惑などを告発した文書への対応などを問題視し、文書の真偽を解明する調査特別委員会(百条委員会)を設置。9月には百条委での斎藤氏の対応などから「知事の資質が欠けている」として、不信任を可決し斎藤氏は失職した。 斎藤氏は1期目に県議会などとのコミュニケーション不足も問題視されていた。再選後の就任会見では「大事なのは対話」とし政策実現に向けて関係を構築していくとしていた。 斎藤氏とのあいさつを終えた浜田知昭議長は「意思疎通を図って信頼関係を高めていくことは大事だと話した」と説明。最大会派自民党の北野実幹事長は「時には対立することもあるが、混乱の早期収束のため県民の方を向いて一緒にやっていこうと伝えた」と語った。