アントネッリ起用の判断に自信を示すメルセデスF1代表「ハミルトンの移籍を知った数分後に決断した」
メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、ルイス・ハミルトンが2025年にフェラーリに移籍すると知ったわずか数分後に、アンドレア・キミ・アントネッリを後任としてF1に昇格させることを決めたと明かした。 【写真】アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセル、チーム代表トト・ウォルフ(メルセデス) 18歳になったばかりの新星アントネッリが2025年のメルセデスのラインアップに加わることが、イタリアGPの土曜日に発表された。前日の金曜日にアントネッリは、メルセデスからFP1デビューを果たしたが、わずか2周目のフライングラップでバリアに衝突し、走行を終えた。 マックス・フェルスタッペンを将来メルセデスに誘うというプランも模索しているウォルフだが、2025年に関しては育成ドライバーであるアントネッリを起用することを決めた。 「ルイス・ハミルトンがフェラーリに行くと言ってから、5分後に私は決心した」とウォルフは語った。 「もちろん、我々は他の選択肢についても議論していたし、マックス起用案もそのままにしていた。レッドブルで起きたことを目にして、そのことを完全に考慮しなかったわけではないが、(ジョージ・ラッセルとアントネッリの)ふたりが揃ったラインアップこそ、本能的に私が常に望んでいたものだ」 「キミに対しては早期の抜擢やそれに関するさまざまなことがあった。あれは私がすぐにやりたかったことなのだ」 ハミルトン離脱後のメルセデスは、現在のレギュラードライバーであるラッセルと新人アントネッリのラインアップで戦うことになる。 「このふたりは未来だ」とウォルフは言う。 「彼らはこれまでもメルセデスのドライバーであり、これからもそうあり続けるだろう。そのため、我々はジョージとキミと、オプションなどの面で非常に複雑な長期の契約を結んでいる」 「プレッシャーのかかる状況だが、これが今日の我々のチームの立場だ。我々はこのふたりと進んでいきたい。最も重要なのは、ジョージとキミがどう落ち着くかを見ることだ。その段階で彼らに前進するための自信と信頼感を与えない理由はないと思う」 ウォルフは、将来フェルスタッペンと契約する可能性を否定していないが、現時点ではラッセルとアントネッリのペアが100パーセント正しい選択であると確信しているという。 「その詳細については我々の間で話し合うことになるが、彼らがメルセデスにとって最良の選択であると100パーセント信じていなければ、このふたりをラインアップに選ぶことはなかっただろう」とウォルフはコメントした。 「彼らと接するなかで感謝しているのは、非常に率直であることだ。私が他のドライバーに目移りすることはない」 「ルイスの件では不意を突かれそうになったが、成功のためにチームとして全力を尽くしている間、他のドライバーと交渉を持つことは一切していない」 「だからこそ、我々のチームの焦点はジョージとキミに集中している。2026年に何をするかについては議論も再考もない。今は2024年と2025年のことが重要だからだ」 「そして、もし他のドライバーに目を向けることがあれば、その話し合いをする時点で彼ら(ラッセルとアントネッリ)にもすぐに伝えるだろう」 [オートスポーツweb 2024年09月09日]