不動産会社の経営者が教える! リビングでわかる「選んではいけないNG間取り」
物件探しの際、知っておくと助かるトピックをご紹介します。『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)の著者であり、5000人超の女性たちの「幸せになれる家選び」をサポートしてきた「ことり不動産」代表の石岡茜さんに、選んではいけない「NGリビングの物件」について教えてもらいました。ぜひ物件探しの参考にしてください。 【画像】使い勝手のよいリビングの条件とは?「選んではいけないNG間取り」まとめはコチラ
NG1 リビングイントイレ
「リビングイン」とは、リビングを中心とする間取りのこと。リビング内に階段が設けられているなど、他の部屋に行く際に必ずリビングを経由するのが特徴です。 床面積を有効活用し、リビングを広く使える点がメリットと言えます。また、2階に子ども部屋がある場合、子どもが必ずリビングを通って部屋に行くため、コミュニケーションが取りやすい(子どもの様子がわかりやすい)といった利点も挙げられます。 「リビングイン」にはこうしたメリットもあるのですが、リビングにトイレがある「リビングイントイレ」は、あまりおすすめできません。廊下を通らず、リビングからすぐにトイレへ行けて便利なように思えますが、扉を開けた際、便器が丸見えになってしまう他、使用音も気になります。 また、来客中にお互いが気を遣うことになってしまうといった話もよく聞きますし、臭気がリビングに広がってしまうのが最大のデメリットと言えるかもしれません。 トイレに付いている換気扇は小さいことが多く、キッチンの換気扇の方が強力です。そのため、キッチンの換気扇を回していると、トイレの扉を開けた瞬間にリビングに臭気が流れ込んでしまうのです。 こういったトラブルを避け、プライバシーを重視したいかたは「リビングイントイレ」は選ばないほうが無難だと思います。
NG2 大型クローゼットを備えたリビング
リビングにパイプハンガーのついた大型クローゼットを備えた物件を見ることがあります。間取りの関係で、寝室や廊下などではなく、リビングに設置されたものだと思うのですが、あまり使い勝手がよくないと感じます。 たとえば、家具の配置をする際に一角に大型クローゼットがあることで、ソファやダイニングテーブルなどを置く場所やサイズに制約が出てしまいます。気分転換で配置替えをしたいときも、変化がつけられないのがネックです。 また、着替えの際にもクローゼットに吊るした洋服を取り出すために、必ずリビングへ行かなければならず、来客中などは特に不便さを感じるかもしれません。 メインとなる大型収納は寝室や廊下にあったほうが、行動導線や家事導線の邪魔になりにくいことを覚えておいてほしいです。