不動産会社の経営者が教える! リビングでわかる「選んではいけないNG間取り」
NG3 背後に作業台のないアイランド型キッチン
アイランド型キッチンとは、調理設備であるシンクやコンロ、棚などを壁から島(アイランド)のように独立させたレイアウトのことです。 キッチンの壁面がなく、キッチンとリビングがひとつの空間のように感じられるため、開放感が出るのが魅力。キッチンの両脇に通路があるため移動しやすい他、子どもの様子を見ながら調理できる点もメリットと言えそうです。 ただし、両脇に通路を確保することをはじめ、かなりのスペースが必要となるため、狭いリビングには不向きのレイアウトです。キッチンに幅を取りすぎて、リビングが窮屈になってしまったという話もよく耳にします。 目安はキッチンスペースも含めて20畳以上のリビング。背面に作業台(カウンター)がある(置ける)ことが前提です。 アイランド型キッチンの場合、作業台がないと調理しづらく、使い勝手の悪いキッチンになってしまうからです。 内見に行った際、おしゃれさに目を奪われて即決しないように注意してください。また、リフォームする際も、20畳以上の十分な広さがあるリビングでない限り、アイランド型キッチンの導入はやめておいたほうがよいと思います。
<教えてくれた人> 石岡茜さん。2013年に「女性のための不動産会社を作りたい」と、東京・学芸大学に「ことり不動産」を設立。女性ならではの細やかな視点と「幸せな家選び」をモットーに、物件選びをサポートしている。宅地建物取引士。著書に『持ち家女子はじめます』(飛鳥新社)がある。現在、TV CMを放送中。YouTube「ことり不動産TV CM」でも視聴可能。 取材、文・髙倉ゆこ ©Zaharia Levy/Adobe Stock
取材、文・髙倉ゆこ