「サーフィンで深刻な環境破壊に気付いた」実業家エリック・カワバタさんが語る海洋保全の今
ーー廃棄プラスチック自体を減らすことが、ますます重要になってきますね エリック 現在テラサイクルジャパンは、国連がまとめようとしている「国際プラスチック条約」制定を応援する日本の企業連合のリーダーになっています。 この企業連合は、ロッテやユニチャーム、ユニリーバジャパン、キリンホールディングス、日本コカ・コーラなど合計10社で構成されています。 条約確定を目指して議論されている点は、廃棄プラスチックを減らすことです。リサイクルの解決策を増やしたり、リサイクル原料使用の推進などが挙げられますね。 国際条約ができると、各国に法律の策定が求められますし、日本にも変化が起きるのではないかと期待しています。先日アメリカでは、プラスチックの製造制限を実施しようと、ホワイトハウスから正式なプレスリリースが発表されました。 アメリカがそこまでの態度を示したことは大きな出来事だと感じています。
ーーエリックさんが普段の生活の中で、環境保全のために習慣にしていることはありますか? エリック ペットボトルの飲み物を買わないことです。マイボトルを常に持ち歩いて緊急事態以外は買わないようにしています。 購入した本数も1年を通じて5本ぐらいでしょうか。ペットボトルゴミが減るのでごみ置き場へ行く回数も少なくなって、その面でもストレスフリーですよ。 私は炭酸水が好きなのですが、今は自宅で作れる時代ですし、炭酸水がキープできる水筒もあるので活用しています。 また、私もスタッフも水道水をブリタで浄水して飲んでいるのですが、最近テラサイクルでカートリッジの回収を始めました。自分の使うものが環境負荷軽減につながっているのは、やはりうれしいですね。 ◇ 環境負荷をを減らすためには、誰かがやるだろうではなく、自分ごとに捉える必要がある。普段の自分の行動一つひとつを見直すことは、地球を守る大きな一歩につながるのだ。 豊田和志=写真 佐々木 彩=取材・文
OCEANS編集部