映画も音楽も立体音響で! Sonos初のワイヤレスヘッドホン「Sonos Ace」
デザインについて語るパネルセッションには、ゲストとしてモデル・アーティストの佐藤晴美さんが参加し、佐藤さんのデザインに対するこだわりや一足早くSonos Aceを使った感想などを語ってくれました。
■発表会でのミニインプレッション 発表会では発売前のSonos Aceを少しだけ試聴する機会がありましたので、そのインプレッションをお届けします。最初に聴いたのは男性ボーカルのポップス曲ですが、まず感じたのは「空間が広く立体的なサウンド」であること。Sonos Aceは密閉型ですが、開放型ヘッドホンのような広がりのある音が印象的でした。さらに、ひとつひとつの音の分離もよく全体的にクリアな印象で、密閉型らしい骨太な重低音も楽しめます。 続いてオーディオブックを聴いてみると、登場人物のセリフが効果音やBGMに埋もれずしっかり聴きとることができ、人の声にフォーカスしたチューニングになっていることがわかります。音楽だけでなく、映画やドラマなどを見る際に使われることを想定した音作りなのでしょう。ネット動画のお供にするのもよさそうです。 最後に映画のワンシーンを視聴させてもらうと、セリフが聴き取りやすいのはもちろん、爆発音や効果音なども迫力のある重低音で楽しめ、やはり映画を見るときに使いたいヘッドホンだと感じました。途中、アプリから「空間オーディオ機能」をオンにすると、前方から聴こえていた音が自分の周囲から聴こえるように変わり、より没入感のあるサウンドに変化しました。違いがわかりやすいので、今後試聴する機会があればぜひ試してみてほしいですね。残念ながら独自機能のTrueCinemaはまだ試すことができませんでしたが、こちらも今年の後半には実装される予定とのことで期待が高まります。 NC機能を備えたハイエンド価格帯のワイヤレスヘッドホンはさまざまなメーカーから出ていますが、ソノスらしい機能とデザインで個性を感じられるSonos Aceは、2024年の注目アイテムのひとつになりそうです。 ■ 一條徹 いちじょうとおる オーディオ・ビジュアル専門メディアやモノ情報誌の編集者の経歴を生かし、オーディオやデジタルガジェットなど幅広い分野で記事を執筆。趣味は洗濯で、プロ顔負けの洗濯技術を発信するランドリースペシャリストとしても活動している。
一條徹