国学院大・平林清澄「どの区間でも区間賞」…エースが箱根駅伝初優勝と3冠へ 壮行会で決意
第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)で初優勝と史上6校目の3冠を目指す国学院大は13日、東京・渋谷区の渋谷キャンパスで壮行会を行った。エースで主将の平林清澄(4年)は壮行会後に取材に応じ「12月に入れば気持ちはおのずと全員箱根へ向かう。(2冠は気にせず)しっかり一戦必勝で箱根駅伝総合優勝を取りにいきたい。(個人としては)どの区間になっても区間賞を取る走りがエースとして求められている。変わらぬ準備をしていきます」と力強く話した。 昨年は大会前の12月に部内でインフルエンザの集団感染が発生。今年は外出する時のマスク着用やうがい薬の使用などをチーム全体で徹底し、万全の体勢で箱根へ挑む。「これまで、自分たちが大手町でゴールを迎えるときは、青学さんや駒沢さんがもう胴上げしている。そういう景色を見てきた」と悔しい思いをした経験を明かした上で「出雲駅伝の時、誰も(前に)いないゴールを見た。(今回の箱根駅伝は)誰もいないゴールに、国学院のたすきが帰ってくるところが自分の中で描けている」とチームと個人の調整に自信を見せた。 最上級生になった今年は、主将だけでなく寮長も務めた。「自分の色を出した」と、食事を食べる際の席順の決め方や掃除のルールなどを変えた。厳しい言葉も多くかけたというが、山本歩夢副将(4年)らがアフターフォローするなど「しっかりと役割分担をしていました。キャラが(人によって)違うので、そこも、しっかりと分析しながらやってきた」とバランスを取りながら部の雰囲気を作り上げた。 福井・美方高時代、前田康弘監督(46)からラブコールとともに「駒沢を倒したい」と共闘を持ちかけられた。「自分もジャイアントキリングが好き」と魅了され、国学院大への入学を決意した。恩師に「僕には全くない考え方や、走り以外の人間性など、基礎的な部分からたたき直してもらった」と感謝した。「結果を出して号泣させるのが一番の恩返し。入学当初から思ってきたことですし、ラストイヤーでしっかりとチャンスをつかみたい」と恩師に初優勝を届けることを改めて誓った。
報知新聞社