20代フリーターです。貯金が10万程度しかありません。同年代はどれくらい貯金があるんでしょうか? 正社員になるべきですか?
フリーターとして働く20代のなかには、貯金が10万円しかないという現状に不安を感じている人もいるでしょう。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? 同世代の平均的な貯金額はどれくらいなのでしょうか。また、フリーターから正社員への転職は本当に必要なのでしょうか。 この記事では、20代の平均貯金額と、フリーターと正社員のメリット・デメリットを詳しく解説します。
20代の平均貯金額
20代の平均貯金額に関して、金融広報中央委員会が公表しているデータを以下の表1にまとめました。
※金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)」を基に筆者作成 平均値と中央値に大きな差があることから、貯金額には大きなばらつきがあることが分かります。中央値が9万円と比較的低いため、20代の単身世帯では貯金をすることが難しい状況にあると考えられそうです。
正社員への転職は必須?
正社員になることは、安定した収入を得て貯金を殖やす一つの方法です。 しかし、必須ではなく、フリーターでも高収入を得ている人はいます。フリーターから正社員への転職にはメリットとデメリットがあることを考慮に入れたうえで、転職について判断してください。 ◆正社員への転職メリット 正社員に転職するメリットとして、以下が挙げられます。 ・雇用が安定 ・福利厚生が充実 ・社会的信用度を上げられる ・仕事を通じて成長できる 正社員は一度採用されれば解雇の可能性は低く、基本給という毎月一定額の給与がもらえます。また、正社員はフリーターと比較すると福利厚生が充実していることが多く、健康保険や厚生年金などがあることがメリットです。 さらに、正社員という雇用形態はフリーターよりも社会的な信用度が高いといえます。そのため、ローンやクレジットカードの審査も、正社員であれば通りやすい傾向があります。 加えて、正社員はキャリアアップを図りやすいというメリットもあります。正社員の場合は責任あるポジションで経験を積んだり、専門的なスキルを身に着けたりする機会も多く、仕事を通じて成長できる機会に恵まれやすいでしょう。 ◆正社員への転職デメリット 正社員に転職する場合には、下記のデメリットがあることを念頭に置く必要があります。 ・自由度が減る ・業務上の責任が増える ・異動や転勤の可能性がある 正社員は勤務時間や休日が固定される傾向があり、フリーター時代と比較すると時間の自由度は下がるでしょう。 また、正社員になるとフリーターよりも労働条件が安定しますが、非正規雇用の社員よりも大きな責任を負うことが求められます。さらに、正社員は会社の都合で異動や転勤を命じられることがある点もデメリットといえるでしょう。