MLB 佐々木朗希に好アピール 来季のドジャースは6人制の先発ローテーション構想
【ダラス(米テキサス州)11日(日本時間12日)=山田結軌、竹濱江利子通信員】米大リーグ、ドジャースのアンドルー・フリードマン編成本部長(48)が地元ロサンゼルスメディアのインタビューで、来季の先発ローテーションを6人の投手で回す構想を明かした。余裕を持たせた起用は、ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)へのアピール材料になりそうだ。 ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースの起用プランが、佐々木獲得へのサポートになるかもしれない。それが6人制の先発ローテーション。フリードマン編成本部長が明かした。 「翔平がもたらす大きな利点の一つは、(二刀流選手登録のためベンチ入り投手枠の)13人にカウントされないので6人制のローテを組むことが非常に簡単になる」 スポーツネットLAのインタビューに応じたもので、先発陣に十分な休養を与えながらやりくりする方針だ。ベンチ入り登録26人中、投手登録は13人まで。今季、投手としては全休した大谷は20イニングを投げた時点で「二刀流枠」での登録が可能になり、この13人にはカウントされない。そのため、実質14人の投手が戦力として見込める。 2度目の右肘手術から復活を期す大谷と右肩の負傷で約2カ月半、離脱した山本、右肘の負傷で8月中旬から負傷者リストに入ったグラスノーらが、再発を防ぎながらシーズンを通して登板することが可能。フリードマン氏は「少なくとも、シーズンのはじめは間違いなくそうするつもりだ」と語った。 メジャーは通常5人の先発投手を中4、5日で起用する。ドジャースが二刀流登録の恩恵を受けて6人制を採用できることは、獲得を「最優先事項」とする佐々木へのアピールにもなる。1年目からフル回転は求めず、十分な登板間隔を設けながら新たな環境への順応を進めることができる。 佐々木の代理人を務めるワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(54)によれば「3、4球団のプレゼンテーションを見た。既に映像やパワーポイント、PDF形式のプレゼンの両方を送り始めている球団がある」。米メディアは、既にカブスは資料を送り、ホワイトソックスやヤンキースとの面談が設定される予定だと伝えた。 佐々木はこの日、ロサンゼルス近郊で自主トレに励んだ。佐々木争奪戦の本格的な書類審査と1次面接が、間もなくスタートする。