日向坂46が宮崎で「ひなたフェス2024」開催、東京ドーム公演もサプライズ発表「愛を信じて突き進みたい」
アイドルグループの日向坂46が「ひなたフェス2024」を9月7、8日にひなた宮崎県総合運動公園で開催。計4万人を動員した。 【写真】最新シングル「絶対的第六感」でWセンターを務める四期生の正源司陽子&藤嶌果歩など全53枚 「日本のひなた」とも呼ばれる同県とは、デビュー当初からつながりの深い日向坂46。会場では、「ひなたエキスポ」と銘打ち、地元企業や行政、商店、学生などさまざまな人々と協力して作ったコンテンツを展開。さらに、地元の地産地消や環境に配慮したグッズを制作するなど、SDGsにも積極的に取り組むイベントとなった。 また、ライブが行われたひなたサンマリンスタジアム宮崎は、スポーツ以外のイベントで使用されるのは今回が初めて。日向坂46は、同地でライブを行った史上初のアーティストになった。 ■松田好花の和太鼓で幕開け ライブ2日目。冒頭に松田好花がステージに上り、特技の和太鼓を披露。祭り囃子に乗って浴衣姿のメンバーたちが勢ぞろいし、グループの名を冠した定番曲「日向坂」を盆踊りバージョンで届けた。雲一つない空の下、屋外スタジアムが夏祭りの雰囲気に染まった。 続いて、ボーダー柄が印象的な新衣装に着替えたメンバーたちは、日向坂46のデビューシングル表題曲「キュン」をパフォーマンス。MCでは、キャプテンの佐々木久美が「宮崎に日向坂の風を吹かせられますか!」と問いかけると、観客が大歓声で応えた。 そのまま2ndシングル表題曲「ドレミソラシド」、4thシングル表題曲「ソンナコトナイヨ」と大ヒット曲で畳みかけ、会場を一気に熱狂させる。曲中にはウオーターキャノンやガトリング放水銃などで派手に放水し、まだまだ終わらない宮崎の夏を感じさせた。 ■「ひぃくん」「むぅちゃん」「かぁくん」と共演 一期生によるMCでは、東村芽依の音頭で会場のファンと「乾杯」し、屋外イベントらしく水分補給を呼び掛ける。グループのヒストリーを振り返るVTRを挟んで、スクールガール風の衣装に身を包んだ三期生の4人が登場。森本茉莉が「全員で弾けていくぞー!」とあおり、「青春ポップコーン」をパフォーマンスした。 続いて二期生が登場し、花道を行進しながらアップビートの人気曲「世界にはThank you!が溢れている」を歌唱。最後は「宮崎の皆さーん、Thank you!」という言葉で締めくくった。 四期生によるMCでは、デビュー前に初めて撮影で訪れた場所がこの宮崎・クルスの海だったことに触れ、撮影日が2年前の2022年9月10日だったことを明かした。今では四期生が表題曲のセンターを務めるまで成長したことを、平尾帆夏は「いやー、エモいなー」と感慨深げに語った。 ここで宮崎県のシンボルキャラクターみやざき犬「ひぃくん」「むぅちゃん」「かぁくん」が登場。「宮崎しか~、勝たん!」という加藤史帆の掛け声をきっかけに、「君しか勝たん」を披露。曲中ではキャラクターと楽しそうにハイタッチするなど、ハッピーオーラを振りまいた。 そして、金村美玖の「いくぞー!」という絶叫とともに、ウオーターキャノンが水を噴き上げ、「ってか」へ。グループ最高難度のダンスと大量の放水で観客を盛り上げた。 ■山口陽世「(宮崎に)住みたい」 二期生によるMCでは、前日のライブで誕生日を祝ってもらった小坂菜緒が感謝を述べる。そして、ちょうど日が落ちたスタジアムで、「僕なんか」を切なく歌い上げた。 さらに、2021年に開催した東京ドーム公演への道のりや、翌年の四期生の加入を振り返るVTRに続き、四期生が登場。小西夏菜実のセンターの四期生曲「雨が降ったって」をパフォーマンスした。 続いて、佐々木美玲の「みんなで声出すぞー!」というあおりとともに一期生が走り出てくる。佐々木久美の「腕がちぎれるまでー!」という声を受けて、ファンもメンバーも一体になってタオルを振り回しながら、「好きということは…」を歌った。 三期生によるMCでは、自然が好きな山口陽世が「(宮崎に)住みたい」と宣言。他のメンバーも同調し、5年後に4人で宮崎に住む約束をした。そして、丹生明里の「おひさま(日向坂46ファンの総称)、声出していくぞー!」の掛け声で「One choice」。シアー感のあるパープルのツーピースを着たメンバーたちが華やかに歌った。続いては、上村ひなののセンター曲「Am I ready?」で、うさぎダンスをかわいく踊る。 ■佐々木美玲「口に出すことは大切」 ここからは地元コラボコーナーでは、宮崎各所の祭りを紹介。その後、今回の「ひなたフェス2024」へ至る道がVTRで紹介される。 グループの冠番組「日向坂で会いましょう」で、「宮崎LIVEフェス計画」をプレゼンした佐々木美玲は、「口に出すことは大切」と語った。 正源司陽子は「受け入れてくださるのかなという不安があった」と明かすが、実際にメンバーがプロモーションで宮崎を訪れると、「本当に皆さん温かくて、実家に帰ったかのような安心感があった」と松田が感謝の思いを伝え。高橋未来虹も「その温かさに、私たちもイベントで恩返しできたら」と抱負を語った。 そして再びライブへ。清水理央の「四期生と声出して、サンマリンスタジアム、揺らせるかー!」というあおりで、疾走感あふれる四期生曲「見たことない魔物」を歌唱。さらに、小西の「皆さんの声もっと聞きたいです! 叫べますかー!」という声をきっかけに、グループを代表するアゲ曲「キツネ」をパフォーマンス。 続けて現行の最新シングル「君はハニーデュー」へ。センターの正源司陽子を中心に、日向坂46らしい元気と明るさが詰まったパフォーマンスを見せ、会場を最高潮に盛り上げた。 ここで会場のファンが一体になったウエーブを成功させ、ファンへの思いを歌った楽曲「HEY!OHISAMA!」を宮崎バージョンで披露。「OHISAMA」の部分を「MIYAZAKI」に代えて、ファンとコール&レスポンスを繰り広げた。 さらに、宮崎弁で「すごく」という意味の「てげー」を交えて、佐々木久美が「全員でてげー盛り上がっていくぞ!」とファンをあおり、グループの代表曲「誰よりも高く跳べ!2020」をパフォーマンス。会場が一体となって大ジャンプし、ライブ本編を終えた。 ■ひなた坂46・宮地すみれ「選抜に負けないくらい盛り上げていく気持ちを大切に」 アンコールでは、9月18日(水)発売となる12thシングル「絶対的第六感」を歌う。今回のライブでパフォーマンス初披露となった楽曲で、ともに四期生の正源司と藤嶌果歩がWセンターを務めている。ジャージテイストの衣装を身にまとったメンバーたちが、ラテン風のダンサブルなビートに乗って踊った。 曲終わりで、この12thシングルの表題曲選抜メンバー以外で構成された「ひなた坂46(ひらがなひなた)」のメンバーが登場。彼女たちの楽曲「君を覚えてない」でセンターを務める宮地すみれが、「日向坂の選抜メンバーに負けないくらい、ここにいるみんなで日向坂を盛り上げていくんだって気持ちを大切に」と語った他、10月23日(水)、24日(木)に横浜アリーナで行われるひなた坂46のライブをアピールした。 そして「絶対的第六感」選抜メンバーが登場。正源司は「こんな宮崎というすてきな場所で皆さまの前で披露させていただくことが本当に幸せ」と感想を伝える。藤嶌は「おひさまの皆さんと一緒に、この曲をもっともっと成長させていけたら」と抱負を語った。 最後に、ライブには欠かせない「JOYFUL LOVE」を全員で歌唱。ファンの作るサイリウムの虹に包まれて歌った。 ■観客が“完全に楽しめる”東京ドーム公演は初 ここでライブ終了かと思いきや、VTRで11月から全国ツアーがスタートすることと、12月25日(水)、26日(木)に行われるファイナル公演を東京ドームで行うことがサプライズ発表。2021年以来、同地での公演を行っていないグループにとって、再びドームのステージに立つことは悲願だった。特にこの1年は、「もう一度、東京ドームに」を合言葉に活動してきた。キャプテンの佐々木久美がグループを代表してマイクを取る。 「全国ツアー、そしてファイナル東京ドーム、決定しましたー! 初めて東京ドームでやらせていただいたときは、(コロナ禍のため)声も出せない状況だったので、完全に皆さんに楽しんでいただける状態での東京ドームは、今回が初となります。そして、ずっとずっと私たちは、宮崎、ひなたフェスの成功、そして、東京ドームでできたらというのを夢にしていたので、12月、その夢がかなうと思うと、とってもうれしいです。皆さん、ありがとうございます」と喜ぶ。 「今回、ひなたフェスというのが、宮崎という場所でライブをやらせていただく、フェスをやらせていただく、本当に私たちにとっても、すごく大きな挑戦で。不安も少なからずあったんですけど。本当に、日向坂のためにと、ご協力してくださった方がたくさんいて。そしておひさまも、日向坂が宮崎でフェスをやるなら、と来てくださって。こんなに愛を感じたのは、このひなたフェスがあったおかげだなと思います」と感謝。 「今回、皆さんのたっくさんの愛に応えられるようにとフェスをやってきましたが、ここで終わりではなく、この宮崎の地から始まって、東京ドームへ、日向坂46、行きたいと思います! 皆さん来てくれますかー!」と東京ドームに向けて盛り上げる。 「みんないろんな気持ちがある中で活動してきたんですけど、この私たちと皆さんでつながっている愛が消えることは絶対にないと思うので、その愛を信じて突き進みたいと思います。そして、最後にもう一曲、歌いたいと思うんですけど。もちろん、約束の彼の地という意味もありますが、ここに、この宮崎という場所にたどり着けたのも、おひさまの皆さんのおかげです。その思いを込めて、みんなで歌いましょう。約束の卵!」。 そして、東京ドームへの思いを歌った楽曲「約束の卵2020」を合唱。佐々木久美の「おひさま、大好きー!」の言葉とともに、盛大な花火が上がり、2日間に渡る「ひなたフェス2024」を締めくくった。 ■日向坂46「ひなたフェス2024」DAY2 ◇9月8日(日)◇宮崎・ひなたサンマリンスタジアム宮崎 <セットリスト> M01.日向坂 M02.キュン M03.ドレミソラシド M04.ソンナコトナイヨ M05.青春ポップコーン M06.世界にはThank you!が溢れている M07.君しか勝たん M08.ってか M09.僕なんか M10.雨が降ったって M11.好きということは M12.One choice M13.Am I ready? M14.見たことない魔物 M15.キツネ M16.君はハニーデュー M17.HEY!OHISAMA!(HEY!MIYAZAKI!ver.) M18.誰よりも高く跳べ!2020 ~アンコール~ EN1.絶対的第六感 EN2.JOYFUL LOVE EN3.約束の卵2020