保護されるサルと殺されるサル 交雑種57頭はなぜ殺されたのか
(*1)千葉日報2017年2月21日 朝日新聞2017年2月20日 日本経済新聞2017年2月23日 (*2)前出の千葉日報によれば、高宕山自然動物園は指定地域外である。 (*3)2008年度から2011年度にかけて行われたこの交雑モニタリング調査では、高宕山自然動物園がある富津市では交雑個体は発見されなかった。 (*4)白井啓(2013)「千葉アカゲザル問題の概要と位置付け」『霊長類研究』29号、138-142. (*5)富津市ウェブサイトなお、この場合はニホンザル、アカゲザル、交雑種サルの識別はなされていない。 (*6)アカゲザルは果実、木の葉、穀物、昆虫などを食べる雑食性で、ニホンザルの食性に似る。 (*7)千葉県(2015)「第3次千葉県第二種特定鳥獣管理計画(ニホンザル)」 (*8)大井徹・河村正二・竹ノ下祐二・浅田正彦・山田文雄(2013)「千葉県の外来種アカゲザル問題を考える」『霊長類研究』29号、137-138. (*9)立澤史郎(2009)「外来対在来を問うー地域社会のなかの外来種」鬼頭秀一・福永真弓編『環境倫理学』東京大学出版会、111-129. (*10)瀬戸口明久(2003)「移入種問題という争点ータイワンザル根絶の政治学」『現代思想』31(13)、122-134. (*11)丸山康司(2013)「社会倫理の点からアカゲザル問題を考える」『霊長類研究』29号、163-165. (*12)侵略的外来生物種とは、外来生物種の中でも生態系や人間活動への影響が特に大きいものを指す。日本においてこの概念に対応する生物種を特定するために2015年に環境省が作成した「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)」にはアカゲザルが含まれている。 (*13)丸橋珠樹(2013)「千葉県のアカゲザル問題:管理の目標設定とロードマップ」『霊長類研究』29号、159-163. (*14)小谷浩二(2015)「外来種の制御と管理」大沼あゆみ・栗山浩一編『生物多様性を保全する』岩波書店、143-164。 (*15)大井ほか,前出。