クリスマスケーキの原材料高騰でケーキ販売店から悲鳴「すごく厳しい・すごく大変・すごく困る問題」 原価は昨年比15~20%ほど上昇 それでも…「この仕事を全うすることが使命」
■イチゴの生産者は『病気被害』と『燃料費高騰』に苦慮 田舎館村の生産農家7人でつくる研究会の会長を努める平川剛志さんです。2024年の「田舎館いちご」の出来は上々ですが、研究会全体の収量は2023年の6~7割にとどまっています。 田舎館いちご研究会 平川剛志 会長 「炭疽病と言って、リンゴで言えば腐らん病。薬ではなかなか発生したら止められない。回復と言うよりもいったんなったら死んでしまう」 研究会では2024年に半数を超える農家が被害にあいました。炭疽病がひどくなれば、苗ごと廃棄する必要があります。 ■ハウスの温度を一定に保つための暖房燃料費は年間100~120万円 田舎館いちご研究会 平川剛志 会長 「(炭疽病は)こういう風に元気でも、あしたの朝来たら「ぱたっ」となっている。そういう状況。抜いちゃう。商品にならないから」 市川麻耶キャスター 「いちご農家が苦慮しているのは病気による収量の減少に加え、冬に欠かせない暖房費の高騰です」 イチゴの栽培ではハウスの温度を一定に保つため暖房が欠かせず、とちおとめを生産する平川さんが1年にかける燃料費は100~120万円。年々高騰しています。 生産者が丹精込めたイチゴを無駄なく使い、販売店は1つ1つ丁寧に商品を作っていきます。 アルパジョン 松坂和治さん 「大変だけれども、家族の大切な日だと思うので、子どもが喜んで、夫婦でもクリスマスのあたたかい幸せ感を、一瞬でも味わっていただきたい」 クリスマスに欠かせないケーキを彩る“赤い宝石”をとどけるため、販売店と生産者の努力は続きます。 こうした収量の減少や燃料費の高騰に苦しむ中、田舎館いちご研究会で期待を寄せているのが「ロイヤルクイーン」という品種です。「ロイヤルクイーン」は、高温や病害虫に強い品種で、研究会ではすでに3人が栽培しています。平川さんは「とちおとめ」にも代わる品種として、期待したいと話していました。
青森テレビ
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