食品の値上げで「子どもの1日のおやつ代」が「120円」→「150円」に…。 他の家庭はどれくらい使っているのでしょうか?
食料品全体が値上げしているなかで、お菓子もまた例外ではなく、値上げのあおりを受けているようです。特に子どもがいる家庭にとっては、家計に影響が出ていて、他の家庭ではどのくらいお菓子代がかかっているのか気になる人も多いでしょう。 そこで本記事では、総務省による2022年と2023年の家計調査をもとに、二人以上の世帯で菓子類に支出する金額や食料品に占める菓子類の割合はどれくらいなのかを検証します。
家計調査から見た食料品に占める菓子類の割合
2023年の家計調査(二人以上の世帯)によれば、1年間に購入した1世帯あたりの菓子類の購入金額の平均は9万9520円でした。1ヶ月あたり約8293円になります。1年間の食料品の購入金額は103万8653円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は、約9.6%です。 年代別で見てみると、二人以上の世帯で菓子類の購入金額が最も多かったのは世帯主が40代の世帯で、11万7768円、1ヶ月あたり9814円でした。1年間の食料品は108万5464円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約10.8%です。 2番目に菓子類の購入金額が多かったのは、世帯主が30代の世帯で10万8667円、1ヶ月あたり約9056円でした。1年間の食費は95万5026円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約11.3%です。食料品全体では世帯主が40代の世帯のほうが多いものの、菓子類の割合は30代の世帯のほうが高くなっています。 一方、2022年の家計調査(二人以上の世帯)を見てみると、1年間に購入した1世帯あたりの菓子類の購入金額の平均は9万4373円でした。1ヶ月あたり約7864円になります。1年間の食料品の購入金額は98万2661円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約9.6%で、割合的に変化はありませんでした。 年代別で見てみると、菓子類の支出が最も多かったのは世帯主が40代の世帯で11万1555円、1ヶ月あたり約9296円でした。1年間の食料品は102万8925円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約10.8%です。 2番目に菓子類の購入金額が多かったのは世帯主が50代の世帯で10万2425円、1ヶ月あたり約8535円でした。1年間の食料品は105万4675円でしたので、食料品に占める菓子類の割合は約9.7%です。 2022年と2023年を比べてみると、菓子類への支出は二人以上の世帯の平均で2023年のほうが5147円、1ヶ月あたり約429円高くなっています。食料品全体では2022年と比べると2023年では5万5992円(二人以上の世帯の平均)高くなっており、物価高騰は菓子類にも及んでいるといえるでしょう。