ソフトバンク・小久保監督、日本シリーズは「一番のひのき舞台」 大谷翔平出場のWSに負けない「ふさわしいプレーを」
「SMBC日本シリーズ2024」は26日、横浜スタジアムで開幕する。4年ぶりにパ・リーグを制したソフトバンクは、2020年以来、12度目の日本一を狙い、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ（CS）を勝ち上がったDeNAと対戦する。小久保裕紀監督（53）は25日、同球場での前日会見でドジャースの大谷翔平投手（30）が出場する米大リーグ、ワールドシリーズ（WS）が同時開幕することを意識し、熱い戦いを誓った。 4年ぶりの日本シリーズで最高の戦いを演じて、ホークスが派手にスポットライトを浴びる。就任1年目で日本一を目指すソフトバンク・小久保監督が熱を帯びた口調で必勝を誓った。その相手は2017年以来、7年ぶりの対戦となるセ・リーグ王者のDeNAだけではなく…。 「やっぱりワールドシリーズとかぶるんでね」 ほんの一瞬だけ会見場に笑いが広がったが、指揮官は続けた。 「笑いごとじゃなくて、責任というのを感じている。朝はワールドシリーズで、夜は日本シリーズ。『ここは日本だぞ』ということで、それに値するゲームをしないと、扱いは大きくならない。全力を尽くす」 26日は午前9時8分に大谷、山本を擁するドジャースとヤンキースによる、米大リーグのWSがひとあし先に開幕する。日本の野球ファンは初めてのメジャー頂上決戦に臨む大谷のプレーを見た後、午後6時30分開始の日本シリーズを観戦することになる。 指揮官も「（WSは）たぶん全部見る」。だが、シーズン中のスポーツ紙やテレビのニュースを席巻してきた大谷にすべての話題を持っていかれるわけにはいかない。13年から17年まで日本代表監督を務め、日本球界への熱い思いがある。自身も現役時代に3度出場し、11年には最高殊勲選手に輝いた日本シリーズは「一番のひのき舞台」。ここは意地の見せどころだ。 「恥ずかしくない、ふさわしいプレーをするっていうことが第一」 『めざせ世界一』の理念を掲げるホークスが、DeNAにも、メジャーリーガーにも負けない強さを見せつける。（上阪正人）
