今年の東海大高輪台は豊富な投手陣で勝負!5回コールド発進【24年秋・東京一次予選】
東海大高輪台は、夏は西海輝投手(2年)が背番号1を背負ったが、この秋は、同じ2年生の笠原暖斗投手が担う。「変化球でも、真っ直ぐでもストライクゾーンに投げられます」と、深澤建人監督は言う。西も投げられる状態にあるが、初戦の先発のマウンドには笠原が立った。笠原は公式戦初先発だけに、「緊張しました」と言う。 【動画】U18日本代表の選手たちはプロ志望届?それとも進学?プロでの完成予想図も考察 それでも東海大高輪台は1回表に二死満塁から6番・加藤将汰外野手(2年)の二塁打で2点を先制して、幸先の良いスタート。その裏笠原は、わずか9球で品川翔英を三者凡退に抑える。笠原は、2回裏は四球の走者を出したものの、最速135キロのストレートにカーブ、スライダーのほか多彩な変化球で品川翔英に安打を打たせない。 東海大高輪台は2回表にも1点を加え、3回表には笠原自らが、満塁の走者を一掃する二塁打を放つなどして5点を入れて、試合を決めた。「バッティングは自信があります」と笠原は言う。 リードを広げた3回裏は2本の安打を打たれたが、中堅手の伴太一外野手(2年)から中継を介して本塁への好送球もあり、得点を許さない。笠原は3回の投球を終え降板したが、この試合の投球は70点だという。減点の30点は、「3回にカーブが高めに浮きました」と笠原。2本の安打もそうした球を打たれた。 東海大高輪台は4回を左の高橋力斗投手(1年)、5回を中林龍成投手(2年)が登板。危なげなく無失点に抑えて5回コールドが成立した。東海大高輪台の投手陣は、実績のある西に、この秋背番号1の笠原、それに練習試合に先発することがある高橋、深澤監督が「スピードがあります」と評価する中林もいる。投手陣の豊富さを感じさせた秋の初戦であった。 なお、東海大高輪台の深澤といえば、10年ほど前、同校の中心投手として活躍した左腕・深澤周平投手(専修大)を覚えている人もいると思う。深澤監督は周平の兄である。