躍進する立憲、伸び悩む維新……野党に足りないのは?(松田馨の議席予測~野党勢力編~)
続いては日本共産党です。 MC鈴木「議席が動かない予測ですが、これも変わらない?」 ここで松田氏は、立憲民主党と共産党の選挙協力に言及します。 松田氏「自公の連立は、すごくよくできている。小選挙区(自民)と比例(公明)でうまく住み分けている。いわば小選挙区比例代表並立制をハックしている。立憲と共産はそこまでの選挙協力はできない」 松田氏は、「立憲で『比例は共産党へ』って言う人いないでしょ」と問いかけます。 松田氏は、「(立憲は)共産党にも共産党支持者に対してもだいぶ失礼」「政党同士の関係として、政策協定なども含めてやるべき、ちゃんと話すべき」と、立憲民主党の態度を批判します。 「立憲共産党」などと言われたこともある両党ですが、松田氏は、安全保障、とくに外交安全保障に関する考え方や、憲法、天皇制……国体に対する考え方が違いすぎるため、完全に組むことはできないと指摘します。 松田氏「共産党と組むことで減る票もある。批判を受けることを気にする人もいるだろう。そして連合の存在もある」 次の総選挙は、2024年1月にトップに就任した共産・田村新委員長にとって、最初の衆院選になります。 松田氏「負けられない。共産党、ここ数年は苦しい時代が続いた。今後の共産党がどうなっていくのか。若手の優秀な議員が増える一方、支持者の高齢化が進む。ポジション含めて苦しい状態。新しい委員長、女性初の委員長の初の衆院選。共産党支持者が納得できる形で立憲民主党と組めれば、もう少し議席が増えると思う」 立憲に配慮して、ただ小選挙区で候補者を下げてしまえば比例の票も得られにくくなります。結果、「どんどん共産党はじり貧になる」と松田氏は警告します。立憲とどう組んでいくのかが、共産党にとって大きな課題になります。
社会民主党の1議席は、現職の新垣クニオ氏(沖縄2区)。 教育無償化を実現する会は前原誠司氏の1議席。教育無償化を実現する会単独での予想とのことですが、 松田氏「総選挙、単独で勝負することはないだろう。何かしら決断をするでしょう。しかし、前原さんが小選挙区で落選するのは、今のところ想像できない」