躍進する立憲、伸び悩む維新……野党に足りないのは?(松田馨の議席予測~野党勢力編~)
日本維新の会は比例でマイナス。課題は?
続いては日本維新の会。3月の予測では57議席(+16)でしたが、この数値は確実に下回り、50をも下回るかもしれないとコメントします。 なお、松田氏がこの予想を立てた2月下旬は、比例投票先の野党第1党は維新で、政党支持率も立憲とさほど差がありませんでした。 松田氏「万博の問題、さまざまな不祥事、選挙で負け続けている……苦しい状態。やっぱりねえ、東京が足を引っ張るんですよ。東京15区で3位だもんね……」 日本維新の会の獲得議席数を「現有の41議席に近いか、少し増やせるかといったところ」と予測。立憲との差がさらに広がると見立てます。ただし、「立憲にブーメランが刺さるようなことがあれば、相対的に上がる可能性もあるだろう」との注釈も付けます。 具体的には、関西では地盤がゆるがないとし、数字を落とすのは比例の議席と予測します。 維新が厳しい理由として、党の方針の甘さを指摘します。 松田氏「野党第1党になるのか、自民党の過半数を割るのか、方針が中途半端なんです。どっちやねんって」 MC鈴木「矛盾しているんですね」 松田氏「自民党の批判をしながら野党第1党を狙えばいいと思うんですけどね。戦略的にはわかりにくくなっている可能性があるのかな」
共産・田村委員長は初の衆院選。国民、社民、教育はどうなる?
続いて国民民主党は10議席(-1)。マイナスは前原氏が抜けた分です。国民民主党の議席は動かないとの予想です。 MC鈴木「国民民主党は選挙にお強いかたが残っていますよね」 前回の衆院選と参院選の数字を見ても、労働組合などの支持があること、玉木代表らがネットで継続的に発信を続けていることで、選挙ドットコムリサーチでも一定支持を獲得し続けている国民民主党は、大きく崩れることはなさそうです。 懸念点は、東京15区などで推薦候補が負けたことにある、と指摘する松田氏。 松田氏「もともと日本の政治で是々非々のスタンスで与党に対峙する政党は、なかなか支持を集めにくい。わかりやすく批判をしているほうが野党として支持を得られやすい。対決より解決を一定評価する人がいる一方で、なかなかブレークスルーできないという課題があります」