躍進する立憲、伸び悩む維新……野党に足りないのは?(松田馨の議席予測~野党勢力編~)
一方、松田氏は、立憲の躍進にも不安があると指摘します。 現在、報道は自民党や岸田政権を叩くモードですが、立憲にも刑事告発された事案があると指摘。立候補者が急増することでのリスクを懸念します。 松田氏「急増して数が増えると、何かしらの違反や問題発言が見られる。勢いがあるから勝てると思って乗っかってくる人は、ちゃんといろいろ検査をしないとリスクになりかねない」 今でこそ自民党批判の声が強いマスコミも、対抗勢力が台頭してくれば、そちらを批判することも考えられると松田氏。加えてネット上で、立憲民主党の発言や世襲の問題に「ブーメランだ」という批判が見られることも紹介します。 立憲民主党が多数議席を取って、いよいよ政権交代が起きるかもしれないとなると、とたんに世間の見方が厳しくなるだろうと、松田氏は予測します。立憲民主党は、果たして耐えられるのでしょうか? 松田氏「今、立憲民主党が、次、政権運営をする準備をしているとは思えない。自民がひどすぎて議席を増やしたとしても、地獄が待っている」 松田氏は、ただ、議席を増やすのではなく、政権を本気で取りに行く準備はできているのかと問います。 松田氏「政権選択の選挙となった時の、立憲民主党のメッセージがしっかり作れていて、さらに期待を集めることになれば、本当に議席数が180~190というところまで見えてくる可能性がある」 松田氏はここまで言い切った後、「でも地雷が埋まっているように見える」とつぶやきました。楽観的にはいかないようです。 MC鈴木「補選を経てさらに支持率を伸ばした立憲民主党。補選の結果は政党への期待感に影響が出ていますか?」 松田氏は、選挙に勝つと「バンドワゴン効果のようなものを含め」支持率は上がると紹介します。 その上で、今回の衆院補選を振り返ると…… 松田氏「島根は完勝でしたが、東京15区で当選した酒井さんの得票率は29%と低かった。候補者が多数乱立したとはいえ……この時点で立憲民主党が本当に選ばれているかというとそうでもない」 松田氏は、「立憲民主党が今後もしっかりとした野党第1党、政権交代を狙う党としての信頼感を醸成していくことができるかが大きな課題。それがはまれば、無党派層の受け皿としてブーストする可能性があるでしょう」とまとめました。