50代、目のくぼみ・かげり・目の下のたるみ、貧相感を寄せつけない!【美容皮膚科医が解説】
更年期世代の50代が投資すべきアイケアの真意を、美容ジャーナリストの安倍佐和子が紐解く! さらに、大人の目もとが抱える危機について、美容皮膚科医の髙瀬聡子先生が解説。 【写真】50代がいつまでも美しくいる「スキンケア法」
くぼみや陰り、貧相感を寄せつけない知恵を結集!エクラ世代が投資すべきアイケアの真意を紐解く
目もとのエイジングは皮膚だけにあらず。骨に筋肉、脂肪や血流などが深く関与していることを改めて知ってほしい。顔面骨の萎縮は顔の上で骨粗しょう症が起きているのと同じだし、もともと顔の中で最も皮膚が薄いうえに加齢によってコラーゲンやヒアルロン酸は減少し、ペラペラに。目を囲む筋肉はゆるんで伸び、目の下の眼窩脂肪がなだれていく、たるみ問題も切実だ。これほど危機にさらされているにもかかわらず、真剣にアイケアに取り組む女性はまだまだ少数という残念なデータも。決して脅すわけではないけれど断言したい、アイケアはエクラ世代にとって最優先課題なのだと。さあ、最先端のアイケアを味方につけて目もと印象の改革を!
美容皮膚科医にうかがった、大人の目もとが抱える危機とは?
■笑顔のたびに刻まれる小ジワ。 加齢とともに薄くなる皮膚構造 「目もとの皮膚は頰と比べて、上まぶたは3分の1、下は2分の1程度の薄さしかなく、皮脂腺や汗腺も少なく、バリア機能が低下しやすいパーツ。コラーゲンやエラスチンの低下で小ジワが出やすく、さらによく動かす場所なので、大ジワの出現というリスクも。この兆候は28歳以降に始まるといわれているのでアイケアは早めが肝心です」
■切実なまぶたのかぶりや目の下のたるみ問題。 眼輪筋のゆるみ予防を意識して 「まばたきや表情を支える眼輪筋の厚さは、20代と比べると50代は約3分の2の薄さに」 出典元:Aesth Plast Surg 36, 290-294 (2012)
「加齢や外的刺激によって筋肉が損傷、伸びたり硬くなることで脂肪を支えられなくなり、目の下のたるみや、目が開けづらくなる眼瞼下垂などの問題に。眼輪筋の運動にもなるまばたきで運動不足の解消を。目まわりの摩擦やこすれは禁物です」 資料提供/ロート製薬
■更年期を境に骨の老化も深刻化。現実を直視することも大事な予防ケア 「加齢による骨の萎縮は50代から顕著になるといわれています。頭蓋骨はもちろん、皮膚の土台となる顔面骨や目のまわりを囲む眼窩というアイホールが年齢とともに広がっていくことで、目がくぼみ、その下にある脂肪がずり落ちるという負の連鎖も。骨の萎縮はホルモン補充療法などのインナーケアも大事になってきます」 撮影/中島 洸 ヘア&メイク/田中康世(cheek one) モデル/鈴木美季 取材・原文/安倍佐和子 ※エクラ2024年12月号掲載