レバノン国連軍への砲撃、10月に30件超 大半はイスラエル軍から
【AFP=時事】国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は30日、部隊が攻撃にさらされるなどの事案が今月に入り30件以上あったことを明らかにした。施設などに被害を受けたほか、負傷者も出たとしている。そのうち約20件はイスラエル軍の攻撃や作戦行動によるものだった。 【写真4枚】国連レバノン暫定軍の車両や兵士、駐屯地、など UNIFILは、イスラエルが1978年にレバノンに侵攻して以来、同国に駐留している。最近はイスラエルとイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)との新たな戦闘の最前線に立たされており、イスラエル軍からは担当区域を明け渡すよう繰り返し求められている。 UNIFILの報道官はオンラインでの記者会見で、 今月発生した事案約30件のうち、「約20件はイスラエル軍の発砲や作戦行動に起因し、うち7件は明らかに意図的なものだった」と述べた。 「強く懸念されるのは、監視任務を遂行している平和維持要員やわれわれのカメラ、照明、監視塔が意図的に標的にされたことだ」と訴えた。 一方で28日には、ヒズボラもしくはその関連組織が放ったとみられるロケット弾が南部ナクラ(Naqoura)に設置されているUNIFIL本部に着弾したという。【翻訳編集】 AFPBB News