政府は、2025年度予算案を決定しました。 この予算案は、2025年1月からの通常国会で審議されます。 与野党の攻防と成立の見通しについて、国会記者会館からフジテレビ政治部・門脇功樹記者が中継でお伝えします。 例年であれば、政府が決定した予算案は与党の賛成多数による年度内の成立が見込まれるところですが、衆議院で過半数を割り込む「少数与党」のため、難航が予想されます。 立憲民主党・野田代表: 夏の参議院選挙の前の通常国会でどれだけ成果を出せるかどうかが、まさにステップの成功につながる。 野党第1党の立憲民主党は、予算委員会に旧安倍派の元会計責任者を参考人として招致し政治資金事件の実態を解明するよう求めています。 自民党内には、7月の参議院選挙を見据え「野党側が対決姿勢を鮮明にする可能性がある」と警戒する声が上がっていて、衆議院で予算案の採決が行われる2月末が攻防の山場となりそうです。 こうした中、与党が予算の成立に向け秋波を送るのが、国民民主党と日本維新の会です。 年収103万円の壁の見直しの協議を年明けも続ける国民民主と一致点を探りつつ、教育無償化を求める維新とも協議を進め、一定の結論を出すことで協力を得たい考えです。 まさに「両にらみ」で協力を得ようとしている与党ですが、予算案に賛成する確約を得られるかは不透明で、「綱渡り」の国会運営が予想されます。