現実をドラマと捉える...松下幸之助も語った「何をしても上手くいかない状況」の乗り切り方
人生を歩んでいれば、一度は"どん底"の状態に陥ってしまうこともあるかもしれません。量子力学コーチの高橋宏和氏は、そんな時は感情と出来事を切り離して考えることが有効と話します。 【図】量子力学が示す「見えていないもの」の可能性 著書『【量子力学的】運命をひらく7つの習慣』では、人生を好転させるための習慣が紹介されています。その中の一節をお届けします。 ※本稿は、高橋宏和著『【量子力学的】運命をひらく7つの習慣』より内容を一部抜粋・編集したものです。
すべての出来事を柔軟にとらえる
水が器に合わせて柔軟に形を変えるように、出来事も柔軟にとらえるようにしましょう。ものの見方を柔軟にとらえることで運命がひらかれていきます。 ただ、人間にはこのときに邪魔をしてくるものが備わっています。それが「感情」です。ある1つの出来事には必ず感情が伴ってやってきます。ゆえに人間は、「この出来事があったから、こんな感情になった」と出来事をとらえてしまいます。 その感情がポジティブであれば良いこと、ネガティブであれば悪いこととして表出してしまうのです。 例えば、雨が降ったとします。誰かと出かけようとしていた(デートの予定がある、バーベキューを開催する、バイクでツーリングに行くなど)場合、その雨はテンションが下がる原因になります。逆に、日照り続きの農家の人にとっては恵みの雨で、感謝の対象となるでしょう。 ですが、「雨が降った」という出来事そのものには、良い・悪いはありません。ただ、雲の動きでそのタイミングにその場所で雨が降っただけで、ニュートラルなものです。ということは、出来事に良い・悪いのレッテルを貼っているのは、私たち人間側ということになります。 そして悪いことでいえば、すべての出来事をネガティブに考えるとネガティブのスパイラルに陥ってしまいます。「明日は出かける予定がある→雨が降って最悪だ→自分はツイていない(運が悪い)→ツイていない自分は何をやってもうまくいかない」というループがいつの間にか形成されてしまうのです。 ですから、まず大事なのは「出来事」と「感情」を分離することです。一旦は出来事をニュートラルなものとしてとらえる――これが第一のステップです。