暖炉風の「ファンヒーター」って実際どう? 普通のストーブと比べて暖かい? 電気代についても解説
暖炉風のファンヒーターは、LEDやハロゲンランプの光で再現した炎がまきを燃やしているように見え、身体的にも視覚的にも暖まる暖房器具です。外観やまきなどが本物の暖炉に似ているため、インテリアとしても人気を集めていますが、電気代やどの程度暖かいのかが気になる人は多いでしょう。 本記事では、暖炉風ファンヒーターの電気代や普通のストーブと比べて暖かいのかについて解説します。
暖炉風ファンヒーターの種類と価格帯
暖炉風のファンヒーターとは、電気を使用した暖房器具で主に「置き型」「壁掛け型」の2種類があります。 ・置き型 一般的なストーブと同じで、置く場所を固定しないので使う部屋や場所を変えることが可能です。 ・壁掛け型 本体を壁に埋め込むタイプや壁に掛けるタイプがあり、置く場所が必要ないのが特徴です。 ・暖炉風のファンヒーターの価格 本体が小さめで消費電力が低いものであれば、1万円以下で購入可能です。ただし、本物の暖炉にそっくりの外観であったり広い畳数に対応していたりする製品の場合、数十万円するものもあります。
暖炉風のファンヒーターは普通のストーブより暖かいのか
一般社団法人日本ガス石油機器工業会によると、室内外の温度差が15度以下の東京などの温暖地で部屋を暖める場合に必要な暖房出力は、以下の通りです。 ●コンクリート集合住宅6畳:1.7kw ●コンクリート集合住宅8畳:2.3kw ちなみに、木造戸建住宅における暖房出力は以下が目安となります。 ●木造6畳:2.4kw ●木造8畳:3.2kw 普通のストーブと暖炉風のファンヒーターの暖房出力は、どのくらいなのでしょうか。代表的な普通のストーブとしては、石油ファンヒーターやカーボンヒーター、石油ストーブなどがあります。主に、各ストーブの暖房出力の目安は、以下の通りです。 ●石油ファンヒーター:約0.63~3.19kw ●石油ストーブ:約1.91~2.25kw ●カーボンヒーター:約900w 上の2つは、6~8畳の部屋を暖めるのに充分なワット数ですが、電気を使うカーボンヒーターは900wと物足りないレベルです。暖炉風のファンヒーターの消費ワット数は、約500w~1kwのため、石油ファンヒーターや石油ストーブのほうが暖かくカーボンヒーターと同じくらいの暖かさといえるでしょう。 暖炉風のファンヒーターで部屋を暖めたい場合は、1.2~1.5kwタイプがおすすめですが、消費電力が増えるため、その分電気代が上がります。