再びFAの“主役”に…?巨人が獲得した大物FA戦士(6)巨人・阪神でともに“4番起用”も
現代のプロ野球では、様々な球団へのフリーエージェント(FA)移籍が活発化している。かつては読売ジャイアンツが「球界の盟主」と呼ばれ、FA権を行使した一流選手が、軒並み巨人へ移籍する時代があった。そこで今回は、かつて巨人がFAで獲得した大物野手を取り上げたい。
広澤克実
投打:右投右打 身長/体重:185cm/99kg 生年月日:1962年4月10日 経歴:小山高 - 明治大 ドラフト:1984年ドラフト1位 ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツ、阪神タイガースの3球団で4番打者を務めた経歴を持つのが、広澤克実だ。 小山高校、明治大学で主砲として活躍し、大学時代の1984年にはロサンゼルスオリンピックの日本代表にも選出。同年のドラフト会議では3球団競合の末、ヤクルトへの入団が決まった。 プロ1年目から110試合に出場して18本塁打を記録すると、1988年には打率.288、30本塁打、80打点を記録。その後も不動の4番打者として君臨し、打点王のタイトルも2度(1991年、1993年)獲得した。 しかし1994年オフ、FA権を行使して巨人へ移籍。加入初年度には、全試合出場で打率.240ながら20本塁打をマーク。しかし翌年は、骨折の影響で38試合の出場にとどまった。 1997年は22本塁打を放つなど意地を見せたものの、高橋由伸の台頭などもあって1995年オフに自由契約。2000年からは阪神の一員となった。 阪神では移籍1年目こそ苦しんだが、翌2001年は打率.284(規定未満)、12本塁打と結果を残すと、2002年からは代打の切り札として存在感を示した。 現役最終年となる2003年にも代打として結果を残し、18年ぶりのリーグ優勝に貢献。日本シリーズでは代打で歴代最年長記録となる本塁打を放ち、有終の美を飾った。
ベースボールチャンネル編集部