新型コロナ「検査・検査・検査」 WHO「疑わしい全てのケース」対象に要請
「全ての国に対してシンプルなメッセージがある。検査・検査・検査だ」―― 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は16日、新型コロナウイルス対策として、世界各国に対して「感染が疑われる全てのケースについて検査する」ことを要請した。また、検査で陽性と診断された感染者は隔離し、症状が出る2日前以降に密接に接触した人を調べ、それらの人に対しても検査するよう呼び掛けた。 【図解】満員電車のリスクは? 専門家会議が示した日常生活の考え方とは
同事務局長は、「(感染者の)検査、隔離、接触者の追跡が十分になされていない」と指摘。「感染拡大を抑え、人命を守るために最も効果的な方法は、伝染を断ち切ることだ。そのためには検査と隔離をしなければならない」と訴えた。 また、「WHOはこれまでに150万の検査器具を120か国に提供してきた。もっとも必要とする人が検査を受けられるよう、民間企業とも協力している」と説明。一方で、「軽症であっても医療施設に隔離するよう求めてきたが、多くの国で医療体制の許容量を超えている現状も理解している」と述べ、高齢者や基礎疾患を持つ患者を優先的に対応すべきとの考えを示した。 ※WHOはその後サイト上で、検査対象者について「WHOは新型コロナウイルス感染者との接触者のうち、同ウイルスの症状がみられる人に限り、検査を推奨している」と追記している。