ダイフクの下代博社長「物流を完全無人化」「日本は生産性の考えを見直す時期に」 My Vision
――目標達成のカギは
「技術革新で物流の無人化など世の中にないものを作り出し、最先端を追求したいという思いがある。あとは海外を伸ばしたい。すでに海外売上高比率は67%だが、70%を超えたい。自動車や半導体、空港向けの多くは海外だが、一般物流システムがまだ少なく、これを高める必要がある」
下代博
げしろ・ひろし 1983年、同志社大学卒、大福機工(現ダイフク)入社。製造業・流通業向けシステムの営業を担当し、2015年6月、取締役常務執行役員。18年4月から現職。大阪府出身。66歳。
編集後記
マテハン世界大手で、名だたるグローバル企業の生産や物流を支えるダイフクの強さの秘密を知りたいと思い、下代社長にインタビューをさせていただいた。時代や業種の変化に、とても敏感な会社という印象を受けた。30、40年の取引がある顧客が多く、下代社長は変化に合わせて、新たな提案を行っていると語っていた。海外の取引先も多く、地域特性を踏まえた提案をしているという。2030年の売上高1兆円はあえて高い目標を設定したと述べていたが、世界経済の不確実性が高まり成長性が見えにくく、株式市場には厳しい見方もあるが、技術革新の力で目標達成を期待したい。(黄金崎元)