「私が泣いた姿を息子に見られたのは今回が初めて」引退スピーチでは語られなかったディエゴ・オリヴェイラの“真実”【FC東京】
「最高のリスペクトをしてもらって」
2024年12月8日、味の素スタジアムで現役最後の試合(FC東京対セレッソ大阪戦は3-0でホームチームの勝利)を終えたディエゴ・オリヴェイラは、ファン・サポーターを前にした引退セレモニーの後、囲み取材に応じた。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 「元プロサッカー選手になりました(笑)。今日の試合は良い内容で勝てて嬉しく思います。引退セレモニーは想像以上に素晴らしくて、嬉しい気持ちでいっぱいです。この日は私の人生の中で忘れられない1日になりました」 思い残すことがあるとすれば、C大阪戦でゴールを決められなかった点か。 「相手のキーパーが今日はゴールを許してくれても良いじゃないかという想いはありましたが(笑)。試合前に相手のキーパーに『夕飯を奢るから決めさせて』と言っておけばよかったですね(笑)。まあ、それは冗談として、これから新しい人生がスタートするので頑張りたいと思います」 C大阪戦でD・オリヴェイラが忘れられないシーンのひとつが、63分に交代する際、両チームの選手たちが花道を作ってくれた行為だ。 「私がピッチを去る時、相手のチームにもああやって最高のリスペクトをしてもらって、彼らのファン・サポーターの皆さんにも(この場を借りて)お礼を伝えたいです」 花道が作られた瞬間、D・オリヴェイラの目には光るものがあった。 「あの時は泣いてしまいました(笑)。おそらく私が泣いた姿を息子に見られたのは今回が初めてだったと思います。あの涙は嬉し涙です。見られても恥ずかしくない、良い涙です。本当にああやって送ってくれて本当に感謝しています」 引退スピーチで語られなかったD・オリヴェイラの真実には幸せな感情が詰まっていた。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【関連記事】
- 2024シーズンのJリーグ年間総入場者数が過去最多の1254万265人を記録! J1最終節は史上初の30万人越え
- 「ズバリ、2位は?」W杯アジア最終予選グループC、日本とともに予選突破する国を識者が予想「一番強いと感じたのは…
- 「とにかく点が取れない。それが守備にも影響している」W杯アジア最終予選でまさかの不振に陥っているのが…
- 「W杯でアルゼンチンを破ったチームが苦境」一体どうした?“日本のライバル”が6戦1勝。まさかの大苦戦に海外驚き!「予選突破の見通しは不透明」【W杯最終予選】
- C大阪に勝利も二桁得点者がいない現実。例えば鹿島からレンタル中の荒木が来季いなくなったらFC東京はどうするのか【コラム】