中京大中京の中井 遥次郎（撮影：柳瀨心祐）

第106回全国高校野球選手権大会9日目となる15日の第1試合では、中京大中京（愛知）と神村学園（鹿児島）が対戦する。左腕エースを擁する両チーム。打線がどこまで打ち崩せるかがカギとなりそうだ。 【トーナメント表】夏の甲子園　大会7日目までの結果一覧 中京大中京は右の3番打者の山田 頼旺外野手（3年）の復活が望まれる。愛知大会では打率.259で本塁打はなかったが、7安打中、二塁打3本と長打力がある。甲子園初戦の宮崎商（宮崎）戦では安打がなかっただけに、本人も期するものはあるはず。均整の取れた体格から生み出される長打力が発揮できれば、打線にも勢いがつく。神村学園の左腕エース、今村 拓未投手（3年）攻略のキーマンと言える。 神村学園も、打線の大黒柱、4番の正林 輝大外野手（3年）に初戦で安打がなかった。鹿児島大会では打率.450を誇っていただけに、調子を取り戻すことができるか。今センバツでは本塁打を放ち、U-18日本代表候補に選ばれている左のスラッガーが、中京大中京の左腕エース、中井 遥次郎投手（3年）攻略の先頭に立つことができるか。 初戦で好投した神村学園の今村と対照的に、中京大中京の中井は初戦で本来の調子ではなかった面もある。2戦目となるマウンドで「変身」することができるか。 神村学園は4強に進んだ昨年に続く夏2勝、中京大中京は夏甲子園通算80勝がかかる。