「指でつついて反応がなかったので、死んでいるなと思いました」大量の虫がついた妻の遺体のそばでテレビを見ていた…なぜ夫は倒れた妻を放置し続けたのか 死体遺棄の罪に問われた夫が裁判で語ったこと
【Q】あなた単独ではなく、周囲の協力を受けて作成しましたか? ーはい、作成した支援書を被告人の出身地の社会福祉協議会や県の福祉課の担当者などにもチェックしてもらいました 【Q】支援書の中に、本人の面談と記載がありますが、行いましたね? ー3回行いました。 【Q】今回の支援書の内容、支援の進め方について、本人の意思確認も行いました ーはい 【Q】アセスメントを行ったと記載がありますが、これについて教えてください。 ー被告人本人の健康状態や日常動作、言語能力などを考慮して作成しました。 【Q】アセスメントによる今回の犯行の要因は? ー被告は16年以上にわたる家庭内別居状態にあり、孤独で、また家事や家計の管理を、被害者である妻がすべて行っていて、自由に使用できるお金がありませんでした。これにより被告は被害者に強い憎しみを抱いていました。 【Q】どうして今回死体を遺棄することになったのでしょうか? ー被告人は孤独で、相談相手がおらず、親族や他人に関わらずSOSが出しづらい状況になっていました。 【Q】部屋の片付けも難しかったのですか? ーはい 【Q】いわゆるセルフネグレクトといった状況だったのでしょうか? ーはい、そういう表現で間違いないかと思います 【Q】支援計画は短期、中期、長期と分かれていますが、どのように進めていくのですか? ーまず短期では、被告は今回の事件で住居を失っていますので、住居の確保を進めていきます。これは、養護老人ホームへの入居に向けて動いています。また住居であったアパートにあった荷物は民間の倉庫に移しています。今後は中長期的に入居保険制度の加入などを進めていきます。 【Q】短期の計画で住居を探しているのはどうしてですか? ー市を通して養護老人ホームを探しています。こちらでは、3食の給食サービスに入浴、レクリエーションなど他者とのコミュニケーションを通じて、他者へ思いを伝えられるようになると考えています。