広島駅前再整備費、160億円増の520億円に 資材高騰や工法変更が要因 完了は2年遅れの2028年度末
広島市とJR西日本、広島電鉄(中区)の3者が連携して進める広島駅南口広場(広島市南区)の再整備を巡り、総事業費が160億円増え、520億円に膨らむことが21日、分かった。資材の高騰や工法の変更などが主な要因。全体の事業完了も当初から2年遅れの2028年度末となる。 複数の関係者によると、資材や燃料の高騰、労務費の上昇だけで100億円余りの増額を見込む。このほか、JRの新駅ビル2階に乗り入れる路面電車の「駅前大橋線」の高架やペデストリアンデッキ(歩行者専用橋)の工法の見直しなどで42億円の追加費用が発生する。 26年度末だった事業全体の完了時期も2年遅れる。新駅ビルと南側の「エールエールA館」を結ぶ専用橋は28年春、「ビッグ・フロントひろしま」とを結ぶ専用橋は28年度末に完成する見込み。建設業の残業規制への対応や工事手順の変更などが必要になった。
中国新聞社