<独占インタビュー>“日本一勝負強い男”が2014年を振り返る、ソフトバンク日本一の真相
── 新監督として工藤公康さんが就任されました。 「一度だけ工藤さんと話をしました。工藤さんの現役時代に接点はありませんが、非常に楽しみなんです。これまでは、王さん、秋山さんという野手出身の監督さんのもとでプレーしてきました。投手出身の監督は初めてなので」 ── どのあたりを楽しみに? 「工藤監督の野球理論は、テレビや新聞で聞いたり見たりしたことがあります。長く野球選手でいるためには何が必要なのか。そこはピッチャーも野手も関係はないと思うんです。体の使い方なのかトレーニングなのか。機会があればどんどん話を聞いてみたいです」 ── 連覇は難しいとされています。2011年に優勝した翌年は、杉内、和田、川崎ら主力がごそっとが抜けるなどしましたが、3位に終わっています。 「『去年と同じ戦いをしていたら勝てるんだ』なんて思っていると落とし穴があります。2011年がそうでした。『大丈夫』というオーラが少しでも出たら、それが慢心に変わります。そうなると、すぐ最下位です。2014年の日本一は終わったことです。また新たな目標に向かって、一から始めるという気持ちを持たなければいけない」 ── メジャー凱旋の松坂大輔が加わりました。 「凄いですよね。僕にとってスーパースターです。1、2年目に対戦したのですが、バリバリでした。凄かったんです。ほんと一緒にやれるのが楽しみです」 ── 来季、勝つために必要なものは何ですか。 「若手と経験者の融合。それが大事です。若い選手はノビノビやればいいですし、経験者がチームのことを考えればいいんです。その意味で若い選手が、背番号を変えてもらったことは非常に大きいことだと思います。頑責任感が出るでしょうし、彼らの力になります」 ── 個人的には? 「怪我をせずに全試合、フルイニング出場を果たすことです。まだ2011年と2013年しかできていません。その意味で(阪神の)鳥谷さんを尊敬しています。僕も3年、5年とフルイニング出場を続けたいんです。それができれば限りなく3割、30本に近づくという自信はあります」 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)