【NFL】降格でジェッツに “スケープゴート”にされたとは思っていないQBザック・ウィルソン
ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ザック・ウィルソンをベンチに下げるのはおそらく遅すぎたかもしれない。ウィルソン自身も聞かれたら、特に反論することはないはずだ。ジェッツのオフェンスは、ウィルソンをクオーターバックに起用したことで、サードダウンコンバージョン成功率とレッドゾーンでの得点率で最下位となり、まさにひどいものだった。ジェッツ攻撃陣は最近の3試合で平均してわずか8点しか得点していない。現地24日(金)に行われるマイアミ・ドルフィンズ戦でQBティム・ボイルが大幅に向上することはないかも知れないが、何週間も現状維持をして改善の兆しをほとんど見出せなかった後、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは新しいことを試みるためについに切り替える決断を下した。
ジェッツはスパーク(火花)を切実に必要としている。ボイルがその火種になることを期待しているのだ。結果はどうであれ、ウィルソンは自分のベンチ降格は妥当だったと考えている。
『ESPN』によると、火曜日にウィルソンは「オレはスケープゴートにされたとは思っていない。絶対にない」とコメントし、こうつけ加えたという。「現状を見なきゃいけない。タッチダウンを取れていない。オレが何をしていようと、クオーターバックとしてのオレの仕事は得点に貢献することだ。ここに座って、今年はたくさんの成長や素晴らしいことをしたということはできるけど、タッチダウンを決められなければ意味がない。本当にそうだ。それは理解している」
ウィルソンが“スケープゴート”という言葉を使ったのは偶然ではない。QBアーロン・ロジャースは火曜日の『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』での定期出演で、ウィルソンの苦労と交代を嘆き、「こういう状況だと、スケープゴートになってしまう特定の選手がいるんだ」と説明した。
スケープゴートという言葉には不公平なニュアンスが伴うことが多い。しかし、ウィルソンがクオーターバックとしてジェッツを率いているのを見た人なら、誰もがウィルソンが先発を続けるには十分な仕事をしていなかったことを知っている。ウィルソンは火曜日にこの事実から逃げなかったが、昨年の問題と今シーズンの彼自身の問題を結び付けることには反論した。