【NFL】降格でジェッツに “スケープゴート”にされたとは思っていないQBザック・ウィルソン
「かなり違う」とウィルソンは、別々のベンチ降格を比較しながら述べ、次のように続けている。「明らかに、去年は何もうまくいっていなかった。ベンチ降格は当然の報いだった。ロッカールームでもそう感じていた。でも今のオレは、オフェンスの一員として本当に苦戦している。誰かのせいにするのは難しい。物事を解決できることを願っているし、オレが問題だったならそう受け止めるよ」
「何があっても、このチームには頑張ってほしい。でも、今は違うこともある。オレはこれまでとは違う選手なんだ。長い道のりを歩んできた。ゲームをより理解しているし、自信を持ってプレーできている。どういうわけか、うまくいかない。責任を負うことはこのポジションにはつきものだと理解している。残念なことだけど、オレは努力し続ける」
今のウィルソンがこれまでとは違う選手だと主張するのは間違いではない。昨シーズンと比べて今シーズンでは、ウィルソンが真の成長を見せた瞬間はあったものの、結果が劇的に変わっていないため、そして、ジェッツのオフェンスはウィルソンがフィールドにいる間あまりに非生産的だったため、ジェッツは現実的に同じ行動を繰り返し続け、異なる結果を期待することはできなかった。攻撃タッチダウン回数が合計9回とリーグ全体で最低をマークしているジェッツ攻撃陣は、NFLで最も爆発的なオフェンスの一つと対戦するシーズン第12週のゲームでは、成果を上げるには十分ではないだろう。
ウィルソンは自身の降格について「個人攻撃とはとらえていないよ」と話し、「これはオレへの当てつけではない」と主張。
ウィルソンは金曜日のドルフィンズ戦でベンチに戻り、3番手QBとしてキャップとヘッドセットを着用し、ボイル率いるオフェンスが泥沼から抜け出そうとするのを見守ることになる。しかし今回、ウィルソンは苦い思いを胸にサイドラインに座ることはないだろう。自分が指揮を執るチャンスがありながら、それを生かせなかったことを知っているからだ。