長すぎた夏の疲れをきのこで解消! 舞茸、しめじ、えのきだけ……、体調に合わせたおすすめ「きのこ」をご紹介
◆しめじ
「香り松茸、味しめじ」という言葉を、聞いたことはありませんか。きのこの中で、「特に香りがいいものは松茸で、味はしめじである」という考え方をあらわしたことわざです。「物事には、それぞれに長所がある」という意味でも使われるようです。 味の王様とも言えるしめじは、クセがないため、どんな料理にも使いやすいのが特徴です。食べやすさや、美味しさ、お手頃なお値段であることから、毎日の食卓に取り入れている方も多いのではないでしょうか。 薬膳でしめじは、血を補う効果と、肺を元気にする効果があると考えられています。血を補う食材の中では、カロリーも低いので貧血気味の女性におすすめしたいきのこです。また、風邪をひくと咳が長引きやすい方も、日常的に取り入れてみるといいでしょう。
◆えのきだけ
体の余分な熱を冷ます効果のある、えのきだけ。熱が原因で起こる、痰を解消し老廃物を排出する役割もあります。痰がらみの咳が続く方は、えのきを使った料理がおすすめです。また、乾燥便秘の便通の改善にも効果があります。 鍋料理や、汁物、煮物など幅広く使えるえのきですが、傷みやすくもあります。しかし、すぐに使わない場合は、冷凍保存も可能です。石づきを切り落とし、食べやすいサイズに分けて、保存袋に入れ保存しましょう。
◆なめこ
気力の低下や疲労回復に効果のあるなめこ。季節の薬膳の考えで、冬に弱くなるとされる「腎」という場所を回復させ、老化防止にもなる食材です。腎は冬に弱りやすい場所だとされているので、これから寒い季節には積極的に取り入れるといいでしょう。 なめこもえのきと同様、傷みやすい食材ですが、冷凍保存もできます。味噌汁に入れて食べるのが定番ですが、大根と和え物にしたり、鍋の具材としてもおすすめです。和え物にする際にも、サッと茹でてから使用しましょう。
◆黒きくらげ
薬膳では老化防止や血の浄化、免疫力アップに効果のある黒きくらげ。白と黒とがあり、それぞれ効果が違います。生のきくらげは耳のような形をしていますが、乾燥した状態で流通されることが多い食材です。乾燥したきくらげは、水で戻してから使用しましょう。 黒きくらげはさまざまな効果のある優秀食材ですが、その中でも血に関係する不調症状を改善する効果が特徴です。血便や、鬱滞した痔の症状にも効果的があるとされています。椎茸とともに煮込み、常備菜として毎日少しずつ食べてもいいでしょう。