来年春の花粉症はかなりキツそう 西日本は “大量飛散”予想「過去10年で最多に匹敵」のおそれ 実際にスギ林に見に行くと…国のスギ林調査に同行
■「過去10年で最多に匹敵」西日本は記録的な大量飛散のおそれ まもなく本格的な冬の寒さがやってきますが、そのあとに控えているのが「花粉」の季節…。今や日本人の2人に1人以上が症状を感じているという花粉症ですが、来年春の花粉について衝撃の予想が…。 民間気象会社の花粉飛散は近畿や中国・四国地方は「非常に多い」予想で、しかも、過去10年で最多に匹敵する “大量飛散”のおそれがあるといいます。 果たしてスギ林はどうなっているのか。毎年この時期に行われる国のスギ花粉に関する調査に同行取材しました。 【画像で確認】「20年で一番多い」 スギ林の状況は 花粉を2025年春の花粉飛散予想詳細も 民間気象会社のウェザーニュースによると、来年2025年春の花粉飛散量は、西日本や北陸、関東北部では2024年を大きく上回る予想となっています。 特に西日本では平年と比べて2倍以上となる地域もあり、「過去10年で最多に匹敵する大量飛散のおそれ」と予想しています。 毎年、国はこの時期に花粉を飛ばすスギの雄花花芽がどれくらい付いているかを確認するための調査を行っています。広島県内で行われている現地調査に同行取材しました。 ■実際にスギ林を見に行くと…花粉飛ばす雄花の花芽が生長中 RCCウェザーセンター 下江美帆 気象予報士 「廿日市市吉和に来ています。来年春の花粉の飛散量ですけど、かなり多いという予想が出ていて、私も怯えているんですが、実際にどうなのか、国の調査に同行させていただいて、一緒に確認したいと思います。よろしくお願いします。」 長井稔 調査員 「ちょうど今、ここ吉和地区のスギについて、これは地元の八郎スギですが、花粉がどの程度ついているかを調査しています。スギの雄花の着花を見ています。スギの雄花が枝先につくので、特に上の方に集中的に付いてきます。その部分を4つにランクをつけて、A・B・C・Dという具合に分けて着花量を調査しています。雄花が充実してくると2月ころにばぁっと花粉を散らすことになる」 環境省や林野庁は、毎年11月中旬から12月中旬ごろに全国のスギ林を調査をしています。広島県ではスギが多く分布している西部を中心に30か所のスギ林を調べています。1か所あたり40本のスギをランダムに選び、日当たりのいい枝先の雄花の付き具合を4つのランクに分けて調べていきます。