来年春の花粉症はかなりキツそう 西日本は “大量飛散”予想「過去10年で最多に匹敵」のおそれ 実際にスギ林に見に行くと…国のスギ林調査に同行
長井稔 調査員 「ここ吉和はそれほどたくさんついている印象はない。吉和地区に関しては例年通りの着花量。去年よりは多いですけど。」 一方で、花粉の花芽調査を担当して20年になる長井さんも気になることがありました。 ■南部では「20年の調査でも一番多い」 長井稔 調査員 「広島県の南部の方で先日調査したけど、南部はずいぶん花芽がついている。20年近く調査しているが、例年に比べて南部の方は一番多い年かと」 標高が500メートル以上ある吉和と比べると標高が低い広島市佐伯区湯来町にやってきました。 長井稔 調査員 「あぁ、ついてるね、やっぱり」 下江美帆 気象予報士 「けっこう黄色いですね」 長井稔 調査員 「見えます?」 下江美帆 気象予報士 「見えてます。全体的に黄色いということですね?」 長井稔 調査員 「そうですね。これ全部の枝にびっしりついてますね」 テレビカメラで撮影した映像ではイマイチわかりにくいのですが、枝の先に雄花が垂れ下がっているのがわかるでしょうか。 下江美帆 気象予報士 「スギの葉っぱの先端がけっこう黄色くなっているのがわかりますね、スゴイ黄色くなっている」 長井稔 調査員 「スギの葉の先端に雄花がつく、それが雄花」 下江美帆 気象予報士 「双眼鏡でみるとスゴイわかりやすいですね」 長井稔 調査員 「来年春になったら叩けばホコリのように花粉が出てきますよ」 下江美帆 気象予報士 「へぇ~、ホコリのように…」 ■今年春に少なかった花粉+この夏の記録的猛暑=来年春は大量飛散か RCCウェザーセンター 下江美帆 気象予報士 「調査歴およそ20年の長井さんをして『広島県の南部は例年に比べても一番多い』と感じたという、この秋のスギ雄花の花芽調査。調査はまだ続いていて、最終的な結果は、12月後半ころに環境省から全国の結果が発表されるので注目です。」 「そして、民間気象会社の花粉予想では来年の春は特に多いのではという予想が出ていますが、具体的にどれくらい多いのかを見ていきます。ウェザーニュースによると、中国・四国地方における過去10年の飛散量と来年春の予想飛散量の比較をみると、過去10年と比べても最も多いおそれがあります。」