株式会社クレディセゾン・小野和俊“キャッシュレス化”の現在において重視している“取り組み方”とは?
◆進むキャッシュレス化…クレディセゾンとしてやるべきことは?
キャッシュレス化が進み、決済システムが多様化するなど“お金”を取り巻く環境にさまざまな変化が生じているように感じますが、小野さんは「大きくは変わっていない部分もまだまだあるかなと思っています」と言及。 その理由を伺うと、「“不正利用からお客さまを守る”“お客さまそれぞれに合った適切な限度額を設定する”などといった取り組みは、カードに限らず昔から決済手段全般(の課題)であって、これからもあり続けるような変わらない部分だと思うんです。なので、デジタルな技術を身に付けた我々が(取り組むべきは)その変わらない部分を“より磨いていくこと”」と声を大にします。 そのため、審査や与信、不正利用(からお客さまを守ること)などをいかにインテリジェント(知的)に磨いていくかに重きを置き、「一見地味で不易なところに流行・トレンドを取り入れながら、アップデートをかけ続けるのも大事なんじゃないかなと思います」と言います。 またここで、笹川が「決済の選択肢が増えてきたなかで、クレディセゾンが新たに挑戦していることってありますか?」と質問を投げます。 これに対して、小野さんは「国内は“(不易なところを)いかに磨いていくか”という局面だと思いますが、例えば、グローバルサウス(南半球に位置するアジアやアフリカ、中南米地域の新興国・途上国の総称)の銀行口座を持っていないような方たちに対して“いかに与信していけばよいのか”という試みって、すごく難しい挑戦なんです。なので現在は、グローバル事業において“クレディセゾンがそれをやるの!?”みたいな真新しい取り組みが多いと思います」と語ります。 そして最後に、「特に我々の分野は、新しいものが生まれては消え……というサイクルがものすごく早いんですけれども、逆にそういう時代だからこそ、新しいものに振り回されすぎずに、昔から変わらないものをしっかり見つめ続けることが(選択を)間違わないための道だと思います。一見地味で不易な部分を磨くことこそ社会の関心も高く大事になってくるんじゃないかなと思います」と話していました。 (TOKYO FM「DIGITAL VORN Future Pix」2024年6月8日(土)放送より)