SixTONES、Da-iCE、JO1、INI、BE:FIRST……生バンドライブで楽しめるボーイズグループの進化と新たな一面
INIは『サマソニ 2024』、BE:FIRSTは『ARENA TOUR 2023-2024』で初の生バンドライブ
そして、JO1と同事務所に所属するINIは、今年8月17日、18日に開催された『SUMMER SONIC 2024』にて、初めてステージに生バンドを迎え、ともにパフォーマンスを行った。彼らの楽曲といえば、WANIMA・KENTAが作詞曲を手掛けた「HERO」がバンドサウンドを活かしたものとして挙げられる。 「HERO」は様々な音楽フェスに引っ張りだこな彼らの定番曲でもあり、生バンドの演奏と彼らの歌唱力が合わさって大きな盛り上がりを生んだ。また、メンバーの髙塚大夢は「We Are」と「FANFARE」でギター演奏を披露。さっぱりとした軽やかさのあるこの曲にバンド演奏ならではの重厚感をプラスし、楽曲の新たな側面を作り上げるとともに、メンバー自身が今まで秘めていた武器も魅せ上げたのだ。 BE:FIRSTは昨年から今年にかけて開催した『BE:FIRST ARENA TOUR 2023-2024 “Mainstream”』で初めて生バンド編成のライブを行い、その後のドームツアー、フェスへの出演時にも生バンド演奏でのパフォーマンスを披露している。派手にリズムを刻むドラムが目立つ「Scream」や歪んだギターが印象的な「Brave Generation」など、音源で奏でられているもともとのバンドサウンドが生の演奏によって完成度を増す楽曲もさることながら、他の楽曲もロック調にアレンジされることによって、ライブならではの特別な盛り上がりを見せていた。 生バンド演奏でのライブを成功させるには、通常の形でのパフォーマンスの完成度の高さは大前提としながらも、それを保ちながらもバンドサウンド特有のグルーヴに乗り、歌い上げるテクニックや迫力のある演奏に負けないパフォーマンススキルが必要だろう。生バンドを引き連れてライブが行える彼らの実力は、グループとして大きな武器になっていきそうだ。
池田夏葉