佐々木朗希の争奪戦にメッツとツインズも参戦 16日以降に20球団以上が続々と面談へ
【ダラス(米テキサス州)12日(日本時間13日)=山田結軌】米大リーグの球団幹部や代理人が一堂に会するウインターミーティングが4日間の日程を終え、閉幕した。米メディアはツインズがプロ野球ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の獲得に参戦する見込みだと報じた。また、メッツは既にプレゼンテーションの資料を代理人事務所のワッサーマンに提出したと報じられた。ドジャースやパドレスなど20球団以上が獲得に関心を示しており、来週から面談が始まる。 ウインターミーティングが閉幕し、早朝から球団幹部や関係者が、会場となった大型ホテルをチェックアウトした。最も注目を集める「ROKI SASAKI」を巡り、争奪戦に参加する球団が連日浮上している。 ツインズの地元紙、ミネソタ・スター・トリビューン紙(電子版)は「来週から佐々木は各チームとミーティングをする予定。もちろん、ツインズも獲得に興味があり、移籍先の候補に入りたいと考えている」と掲載した。代理人のウルフ氏がウインターミーティング中の会見で「中規模や小規模の都市のチームが、ふさわしいかもしれない」と話した談話を紹介。ツインズは今季、ア・リーグ中地区で82勝80敗と勝ち越すも地区4位でポストシーズン進出は逃した。2020年から昨季までは前田(現タイガース)が所属するなど、日本選手を迎え入れる環境は整っている。 具体的な動きも報じられた。大リーグ公式サイトは「メッツは佐々木朗希に売り込んでいる。ウルフ氏にプレゼンテーションし、チームの独自性を強調した」と伝えた。球団の資金力、投手の育成施設と実績、近年の日本選手の先発投手をメジャーリーグレベルに引き上げた経験などをアピールしたという。今オフは15年総額7億6500万ドル(約1170億4500万円)でヤンキースからFAとなったソトを獲得。23年からは千賀が所属している。 佐々木は現在、ロサンゼルス近郊で自主トレをしながら、各球団との面談に備えている。週明けの16日以降、プレゼン資料から書類選考を通過した複数球団と佐々木が直接、顔を合わせる機会がセッティングされ、ドジャース、パドレス、ホワイトソックスやヤンキース、カブスなどが〝1次面接〟に進むとみられる。
佐々木はドラフト対象外の25歳未満の外国人選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」が適用され、交渉期間は来年1月23日(同24日)まで。獲得に使える国際プール金がリセットされ、新たな契約期間が始まる来年1月15日以降に合意するとみられている。